2022年4月現在、新型コロナウイルスが終息する気配はいまだ見えませんが、一部の業界では、徐々に回復を見せており、脱毛業界でもお客さまが戻りつつあります。
依然として感染予防を徹底する必要はありますが、今後サロンの売上を伸ばしていくためには、アフターコロナを見据えた行動が大切になってきます。
アフターコロナの脱毛業界では、具体的にどのような対策を講じる必要があるのでしょうか。
お客さまに信頼してもらうためにも、実際に多くの脱毛サロンで行われている例も参考にしながら、今回のコラムで詳しく解説していきます。
コロナの影響を受けた脱毛サロンは多い
飲食業や観光業を中心に、多くの業界が新型コロナウイルスの影響を受けましたが、脱毛業界も例外ではありません。
施術を行う際、個室でスタッフと接触することは避けられないため、そのことに抵抗を抱き、利用を控えるユーザーが多くいました。
休業や廃業に追い込まれてしまうほどの損害を受けたケースも少なくありませんでした。
脱毛サロンでアフターコロナ対策が大切な理由
以下のような理由から、脱毛サロンでも今のうちにアフターコロナ対策を講じることが望ましいです。
- 利用を控えていたユーザーが戻ってくる
- 人と会う機会が増加し、新規ユーザーが増加する
- サロンを乗り換えるユーザーが増加する
利用を控えていたユーザーが戻ってくる
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令されている最中は、不要不急の外出が制限され、脱毛サロンの利用を控えなければいけない状況でした。
アフターコロナになると、そのようなお客さまが脱毛を受けに戻ってくる可能性がありますが、依然としてコロナへの警戒心が強い方は多いため、何も対策を講じないと、お客さまが離脱してしまう可能生が高くなります。
そのような事態を防ぐためにも、アフターコロナ対策は大切です。
サロンを乗り換えるユーザーが増加する
お客さまが脱毛サロンに対し、以前から何かしらの不満を抱いていた場合、別のサロンに乗り換えられてしまう恐れがあります。
コロナ禍で脱毛をお休みしていたユーザーは、乗り換えを検討する可能性も大いにあるため、他店からの乗り換えユーザーを獲得するチャンスでもあります。
乗り換えキャンペーンなどを実施することで、多くの顧客を獲得できる可能性があります。
人と会う機会が増加し、新規ユーザーが増加する
在宅勤務やテレワークが一般化し、人と直接会う機会が減少したことによって、普段の外見の手入れを怠ってしまう人は珍しくありませんでした。
以前のように、気兼ねなく外出できるようになると、その反動から脱毛サロンの利用者は徐々に増加していくことが考えられます。
初めて脱毛サロンを利用する方も多いと想定できるため、新規顧客の獲得が見込めます。
コロナの影響でサロンを選ぶ基準は変化した
新型コロナウイルスの影響を受け、脱毛サロンを選ぶ基準は少なからず変化しました。
以前に比べ、どのようなポイントが重視されるようになったのかを解説します。
清潔感・衛生面
感染予防対策を行っていることはもちろんですが、コロナ禍では、根本的な清潔感や衛生面がより重視されるようになりました。
日頃から清掃が行き届いていれば、お客さまにとって居心地が良くなるだけではなく、感染に対する不安も抑えられます。
完全個室の有無
カーテンやパーテーションで区切られた半個室で、施術を行う脱毛サロンは珍しくありません。
しかし、少しでも感染リスクを抑えるため、近頃は完全個室で施術を行う脱毛サロンがより好まれるようになりました。
物件の間取りを変更することは容易ではありませんが、仕切りを補填することが信頼に繋がります。
もともと完全個室がある脱毛サロンに関しては、積極的にアピールしていきましょう。
使い捨ての消耗品を使用しているか
コストはかかりますが、使い捨ての消耗品を使用することは感染対策として有効です。
例えば、施術用ベッド用のペーパーシーツを導入し、施術の度に交換するだけでも、お客さまに安心感を与えることができます。
脱毛サロンでできるアフターコロナ対策
脱毛サロンでできる具体的なアフターコロナ対策を紹介します。
新規顧客を獲得するため、あるいは既存顧客の離脱を防ぐため、できる限り実践していきましょう。
- 引き続き感染対策は重要
- Web上で感染対策の実施をアピールする
- 休会制度を設ける
- キャンペーンを実施する
- 物販を強化する
- 電子マネーを導入する
引き続き感染対策は重要
今後新型コロナウイルスが順調に終息に向かっていくとしても、引き続き感染対策は必須です。
マスク着用、検温、消毒はもちろん、お客さまとの接触も最小限に抑えましょう。
お客さまに協力してもらうことも不可欠なので、予約の時点で体調に異変がないことを確認します。
もし当日に発熱や咳のような症状が見られる場合には、他のお客さまに迷惑をかけないためにも、入店をお断りすることが望ましいです。
Web上で感染対策の実施をアピールする
感染対策を行ったら、ホームページやSNSでそれらの取り組みをアピールすることが重要です。
お客さまが抱く不安を少しでも取り除くことで、来店のハードルを下げる事ができます。
大手チェーンの脱毛サロンのホームページをチェックしてみると、ほとんどの場合、各店舗で実施されている感染対策について、しっかりと掲載されています。
休会制度を設ける
脱毛プラン・コースの内容は脱毛サロンによって異なりますが、中には契約期限が定められている場合もあるでしょう。
本来であれば、期限を過ぎると施術を受けられなくなってしまうというのが一般的ですが、コロナ禍においては、お客さま自身も利用が困難な状況にあります。
お客さまがせっかく支払った料金を無駄にしないためにも、休会制度を設けることが望ましいです。
キャンペーンを実施する
前述したように、アフターコロナでは様々なお客さまを獲得するチャンスがあります。
必要に応じて新しくキャンペーン(乗り換えキャンペーンなど)を実施することで、狙った顧客層から効果的に集客していきましょう。
物販を強化する
脱毛サロンやエステサロンでは、美容グッズなどの物販を行っているケースも多いです。
物販によって、施術を行わなくても売上が発生するため、コロナ禍では特に効果的です。
営業時間の短縮や休業によって売上が落ち込んでも、物販に力を入れることで、安定した収入を得られる可能性があります。
電子マネーを導入する
決済方法が現金やクレジットカードだと、受け渡しの際にスタッフとお客さまが少なからず接触することになります。
それに抵抗を抱く方もいるため、電子マネーを導入し、支払い時の接触を最小限に抑えましょう。
サロンの利便性を高めるという点においても、電子マネーの導入は有効です。
アフターコロナ対策で売上を回復!
新型コロナウイルスの影響を受けるのは仕方のないことですが、アフターコロナに入ることで、今後のお客さまの動向は激しく変化ていくと推測されます。
どれだけ対策に力を注ぐかによって、今後の売上も大きく変わってくるでしょう。
今回のコラムでは、どのような脱毛サロンでも実施できるような対策を紹介しましたが、そのサロンだからこそできる取り組みも考えられます。
新型コロナウイルスの影響によって減ってしまったお客さまを取り戻し、売上を伸ばしていくためにも、小さな取り組みを積み重ねていきましょう。