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美容看護師を辞めたい!その理由と退職後のキャリアプランとは

美容意識が高まる中で人気の職業となった美容看護師。魅力的な仕事である一方で、離職率が高く、辞めたいと考える方も少なくありません。

本記事では美容看護師を辞めたいと思ってしまう理由を説明するとともに、本当に辞めるべきかどうかの判断基準や辞めた後のキャリアプランについてもご紹介します。

仕事は人生を左右するほどの大きな要素です。様々な角度から美容看護師という職業を捉えたうえでどんなキャリアにしていくべきか考えましょう。

美容看護師の離職率

美容看護師の離職率は30%前後といわれています。入社から半年以内に3〜4人に1人の割合で退職者が出ている状況です。

日本看護協会が2023年3月に発表した「2022 年 病院看護・助産実態調査 報告書」では、2021年度の正規雇用看護職員の離職率が11.6%であることを示しています。看護師全体の離職率よりも美容看護師の離職率が高いことが明らかです。

離職率が高いのにも関わらず職業として人気なのは何かメリットがあるからですよね。では、美容看護師として働くことにはどんなメリットがあるのでしょうか。

美容看護師として働くメリット

以下が美容看護師として働く代表的なメリットです。

  • 生活リズムが整えられる
  • 精神的負担が軽くなる
  • 高給与が期待できる

生活リズムが整えられる

美容看護師と一般病棟の看護師の大きな違いとして挙げられるのが夜勤があるかどうかです。また美容看護師は残業も少なく、急患もないので、生活リズムを整えやすいといえます。

規則的な生活になるので、プライベートの予定が立てやすくなります。仕事とプライベートの両立がしやすいのは大きなメリットといえるでしょう。

精神的負担が軽くなる

臨床の看護師は常に患者の命と隣り合わせです。自分の行った処置や対応が患者の命に関わるというプレッシャーは計り知れません。

一方、美容看護師は重篤な患者のケアや治療はしません。もちろん手術介助や採血、穿刺(せんし)など、ミスのないように行わなければならない作業はたくさんあります。

ただ、一般病棟に比べると命に関わる業務や機会が減り、精神的な負担は少ないと感じられるのではないでしょうか。

高給与が期待できる

美容クリニックは自由診療であり、自院でサービス内容や価格設定が行えるため、利益率が高くなります。

また多くの美容クリニックではインセンティブ制度が導入されており、美容グッズの販売数や患者からの指名数の目標を達成すると、基本給に加えて報酬を受け取れます。報酬に向けて頑張っていれば自ずと営業力をつけることもできます。

自分の頑張りが給料に反映されやすいと働くモチベーションも維持しやすいでしょう。

美容看護師を辞めたいと感じてしまう理由

美容看護師には以上のような魅力的なメリットがあります。しかし、辞めたいと思う方が多いのはなぜでしょうか。

  • ノルマや営業がきつい
  • 人間関係で問題がある
  • 土日・祝日は休みがとりづらい
  • 病院での仕事とのギャップが大きい
  • 教育体制が不十分である
  • やりがいを感じられない
  • 今後のキャリアに対して不安がある

ノルマや営業がきつい

先ほどインセンティブ制度について軽く触れましたが、美容クリニックでは美容看護師が美容グッズ販売や営業をするところが多く、ノルマが課されることも珍しくありません

営業は単なるコミュニケーションとも異なり、難しく感じる方も少なくないでしょう。

苦手なことでノルマを課されてしまうとストレスを感じ、退職に繋がります。

人間関係で問題がある

販売や契約のノルマがあると他の美容看護師とライバル関係になりやすく、対抗意識が態度に出て疲れたり、関係がギスギスしたりといった状況になり得ます。

また、お客様との関係にも気を遣わなければいけません。美容クリニックには美意識の高い方が来院される傾向にあるため、より丁寧な対応が求められます。

美容クリニック独自の文化に対し、居心地が悪く感じてしまうこともあるでしょう。

土日・祝日は休みがとりづらい

美容クリニックのメインターゲットは20代〜40代の女性であることが多く、休日や夜間の来院を想定しています。そのため、開始時間や終業時間が遅くなったり、土日・祝日が休みになったりすることはあまり期待できず、働きづらいと感じてしまう人も一定数いるでしょう。

応募条件には勤務時間や休日については記載してあり、それをわかったうえで入職したものの思ったよりもきつく感じてしまい、離職してしまいます。

病院での仕事とのギャップが大きい

保険診療の分野で働いていた方が美容クリニックに転職すると、そのギャップに苦しんでしまうことも。

自由診療は保険診療に比べて売上を重視する傾向にあったり、お客様への対応もより気を遣わなければいけなかったりと、2つの診療は大きく異なります。

美容クリニックに来院される方はデリケートな悩みを抱えていることも多く、慎重な対応ができないと、看護師を変えてほしいと言われてしまうこともあります。

どれもが保険診療では経験したことのないもので、そのギャップに耐えられず、辞めたいと思ってしまうことも珍しくないでしょう。

教育体制が不十分である

教育が不十分だと、スタッフは安心して働くことができません。不安を抱えたまま施術をしたり、お客様の接客をしたりすることは彼らにとって大きなストレスに繋がります。

またスキルアップも見込めず、将来への不安も募ります。

教育体制の充実度も離職に影響してしまいます。

やりがいを感じられない

美容看護師の仕事は、良くも悪くもルーティンワーク化してしまう傾向にあります。

美容皮膚科だとレーザー照射が主な仕事だったり、大手のクリニックだと受付やカウンセラーがいることで仕事内容が専業化されたりします。

施術以外でお客様と接する機会がなく、ただの作業のように思えて、やりがいを感じられない人もいます。

今後のキャリアに対して不安がある

美容クリニックには20代〜30代までの看護師が多く、40代に差し掛かってくると、この先も働けるのか不安を感じやすくなります。

また、多くの美容クリニックは入院施設がなく、急患もないため、看護スキルを維持しにくい傾向にあり、看護師としてのキャリアに不安を抱えることも。

さらに美容看護師の経歴は臨床経歴と認められない恐れがあり、一般病棟への転職を見据えている場合は、採用の際に不利になる可能性を否定できません

美容看護師を辞めるかどうか判断する基準

上記のような理由で辞めたいと感じたときに、すぐに退職を決めるのはおすすめできません。下記でご紹介する基準を満たしているかどうか確認してから決断しましょう。

  • 労働環境の改善が見込めるか
  • 身体やメンタルに影響しているか
  • 他にやりたいことがあるか

労働環境の改善が見込めるか

人間関係や教育体制といった労働環境に関する悩みを抱える場合があります。そこで改善の声を上げてみても院長や上司が動いてくれないのであれば、退職を考えてみても良いかもしれません。

改善すると口では言っているものの、半年以上状態が変わらないようであれば、改善は期待できないでしょう。

身体やメンタルに影響しているか

どんな職場であっても何かしら悩みを抱えることは珍しくありません。しかし、身体やメンタルに支障をきたす範囲で悩んでいる場合は辞める、もしくは、一時的に休みをもらいましょう。休んでも回復が見込めない場合は退職を検討してください。

人間は身体が資本です。そこを削ってまでしなければいけない仕事はありません。身体やメンタルに影響が出るような職場であれば辞めることを考えましょう。

他にやりたいことがあるか

「○○科で働きたい」「別の仕事をしてみたい」といったように、他にやりたいことが明確に出てきたら、退職を検討しても良いでしょう。

何がやりたいのか曖昧なまま転職すると、些細なきっかけで辞めたくなってしまう恐れがあります。看護職に就きたいのであれば、何度も転職を繰り返していると忍耐力がないと判断されてしまう可能性も否定できないので、慎重に転職のタイミングは検討しましょう。

美容看護師を辞めた後のキャリアプラン

美容看護師を辞めた後のキャリアプランは様々です。以下では美容看護師の経験を活かしながら働ける選択肢をご紹介します。

  • 一般の病棟に転職する
  • フリーランスの美容看護師になる
  • 美容関連のライター・ブロガーになる
  • 美容関連のメーカーで働く

一般の病棟に転職する

臨床から転職して美容看護師になった人に関しては、一般の病棟に再就職するという選択肢があります。

一般病棟は看護師の数が不足しているため、転職はしやすいといえます。ただし、美容看護師としての期間が長いと、一般病棟に復帰したときにブランクを感じやすくなってしまう点には注意しなければなりません。

フリーランスの美容看護師になる

美容看護師の仕事は好きだけど、職場環境に合わない、働き方が合わないといった理由であれば、フリーランスの美容看護師として働くという選択肢があります。

フリーランスであれば働く時間も休みも自由に調整ができ、スキル次第では正社員としての美容看護師よりも稼ぐことができます。

ただ、収入に波があったり、税申告を自身で行う必要があったりと、リスクや大変さを伴うことを忘れないようにしましょう。

美容関連のライター・ブロガーになる

美容看護師をしていると、自ずと美容に関する知識が豊富になってきます。その知識を共有することで美容関連のライターやブロガーとして生計を立てることも一つの手です。

現代では若年層の美容意識が高く、美容の最新のトレンドやスキンケア、美容機器のレビューなどの情報に対する需要は非常に高いといえます。

また美容に関するイベントや展示会に取材をしに行ってレポートを書いたり、美容の動画コンテンツを作ったりと、仕事の幅の広さも特徴。

ただし、競争が激しいうえ、表現力や情報収集能力も問われるので、簡単な仕事ではない点には注意が必要です。

美容関連のメーカーで働く

「看護師は懲り懲りだけれども美容に関わる仕事はしたい」という方には美容関連のメーカーで働くのもおすすめです。

新製品や技術の開発、販売など、今までとは全く違う角度から美容と関わることができます。

美容看護師は現場でたくさんのお客様の悩みに触れていることでしょう。現場に出た人にしかわからないユーザーのニーズを商品に取り入れられるので、活躍できる可能性が大いにあります。

弊社NBSで一緒に働いてみませんか?

美容看護師の仕事は予想以上に大変で、辞めたいと落ち込む時期も多いでしょう。しかし、転職をすることで解決されたり、働きやすさが大きく変わる可能性が高いです。

ただし、一時の感情で判断するのは危ないので、辞めたいと思ったときには周りや転職エージェントに相談するなど、慎重に動きましょう。

弊社NBSでは美容に関わりながら楽しく働きたい人の採用に力を入れています。様々な職種を募集しておりますので、美容看護師の転職を検討した際はぜひ選択肢の一つに加えてみてください。

この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。