エステサロンや脱毛サロンなど、美容サロンの集客方法の1つであるDM(ダイレクトメール)。キャンペーンやお客様との関係づくりで非常に有効な手段ですが、方法を誤ればサロンのイメージが悪くなってしまい逆効果になることもあります。
この記事では、DMのメリットや活用方法、お客様に好感を持ってもらうDM作成のポイントを紹介していきます。
DMって必要?
お客様との関係性を築く方法はDMだけではありません。他にも以下のような連絡手段が考えられます。
- はがき
- 手紙
- メール
- LINE(ライン)
メールやLINEには、リアルタイム性や低コスト、手軽で一斉送信がしやすいというメリットがあります。しかし、手紙やはがきにしかない良さももちろんあります。
お客様がまた来たいと思ってくれるような関係性づくりはどれかひとつだけ行えば良いというものではありません。
開業時の近隣住民の皆様への認知度の拡大にDMを使用したり、大切なお客様の誕生日に手書きのメッセージを添えたはがきを送ったりと使い分けするのが良いでしょう。
送付不可か必ず確認を
お客様に来店していただいたカルテをもとに、全員にDMを送るのはNGです。カルテにはDMの送付をしても良いか確認を取る項目を必ず設置してください。
エステサロンはパーソナルなお悩みを解決する場所ということを忘れてはいけません。
つまり、サロンに通っていることを家族や同居している方に秘密にしたい可能性もあるということ。お客様の気持ちに寄り添えるよう、DMの送付確認は行いましょう。
DMを送るメリット
気軽に連絡を取れる手段も多いですが、あえて“DM”をお送りするメリットがあります。
接触率が高い
LINEや電子メールは開封せずに削除することも多いですが、DMはポストに届くので必ず手に取ってもらえるのが特徴。
また、本人だけではなく同居している方の目に止まる可能性があるのが大きなメリットです。「家族からおすすめされた」「自分宛ではなかったけど、気になって予約した」など来店のきっかけが増える可能性があります。
ターゲットが絞りやすい
DMは、エリアや来店回数などターゲットの絞りやすさにも長けています。
例えば、開店前には店舗から一定の距離内にある住宅や、ターゲット層が多く住むエリアに絞ってDMを送信することも可能です。
効果を図りやすい
集客施策を行った後、重要なのが「効果測定」。DMの他にも集客施策は以下が例に挙げられます。
- SNS
- ホームページ
- 予約サイト
- 雑誌
- チラシ
- フリー紙
どれもお金や労力をかけて行うものですから、どの施策も必ず効果測定を行うように計画を立てましょう。
マーケティング観点から見ると、DMは効果測定を測る手段として非常に優れています。はがき持参で特典を受けられるなどの打ち出しを行うと、効果を正確に測ることが可能です。
DMを送った後は反応があった顧客層や地域など統計を取りましょう。どんなお客様に有効な手段だったのか可視化され、次の戦略も立てやすくなります。
いつも来て下さるお客様への情報発信にも
新製品を入荷したり、お店のスタッフが増えたりなど常連のお客様とのやりとりにも優れています。お店からの情報発信は、お客様との関係性を切らさないために重要です。
美容関連の役立つ情報やカウンセリングで聞いたお客様の悩みに応える商品を紹介するなど、お客様が喜んでくれる情報を送りましょう。「宣伝ではなく、自分のために送ってくれた」と感じ、お店の好感度アップの手助けをしてくれます。
DMを送るおすすめのタイミング
DMの送付には印刷代や送料などコストが掛かります。このコストを考えるとなるべく有効なタイミングで使用したいもの。どんなタイミングでDMを送るのが有効なのか考えてみましょう。
誕生日
誕生日を祝うメッセージと感謝の言葉を添えて送りましょう。再来店のきっかけになるプレゼントや特典などをつけるのがおすすめです。
来店後
来店後にDMを送信するのも有効です。施術中の話や仕上がりについて触れ、再来店を促しましょう。
脱毛サロンであれば、施術は1回きりではなく何回か通ってもらうのが1番効果が出る方法です。脱毛周期に合わせて、効果の出やすいタイミングが近くなったら連絡するのも手でしょう。
開業前
開業前の集客戦略を考える際、認知度を高める目的でDMを使用するのもおすすめです。
むやみやたらに配布するのではなく、近隣住民やサロンの雰囲気、ターゲットに合わせた地域などに絞り込むのが良いでしょう。DMにはお店の住所や電話番号だけではなく、二次元コードを印刷するなど、気軽に予約ができる工夫を行ってください。
送付する頻度は少なめで
DMを送るときに気を付けたいのが頻度です。
多すぎるDMはお客様の負担を増やしマイナスイメージを生みます。場合によっては受け取り拒否されることもあるでしょう。
送付は少なめくらいで抑えておくのがベストです。
好感を持ってもらえるDMを作成するポイントは
多くのメリットがあるDMですが、気を付けるべきはタイミングだけではありません。お客様が来たいと思っていただくためには、DMを作るときに抑えておきたいポイントがあります。
- オリジナリティのあるデザイン
- クーポンや特典内容で特別感を出す
- 文章に注意
- 一言手書きで添える
具体的にDMを作成する際どんなことに気を付けると良いのか詳しく説明していきます。
オリジナリティのあるデザイン
インターネット上には多くのテンプレートがあり、自分でDMを作成することが可能です。その際気を付けたいのが「自分のサロンらしさを出したデザイン」なのか。
デザインのテイストはもちろんですが、フリー素材を使用すると、他のサロンと被ってしまう可能性があります。サロンのイメージ写真や施術写真は自分で撮影したものを使うのがベターです。
クーポンや特典内容で特別感を出す
届いた人へ特別感の強いクーポンや特典内容は、よりDMの効果を引き上げてくれます。「〇〇にお住まいの方だけ」「初来店に限り(再来店に限り)」「お誕生日月に来店の場合」など、送付条件に合わせた特典内容を考えて送るのがおすすめです。
文章に注意
お客様の手に届いてしまったら修正などが出来ないDMは、誤字脱字に注意して送りましょう。また、失礼な言い回しが無いかなどお客様の気持ちを考えて送らなければいけません。
人によって文章の受け取り方はさまざまです。自分だけの判断ではなく、スタッフに確認してもらう、別の日に再度確認を行うなど、念には念を入れて確認をしてください。
一言手書きで添える
一度来店していただいたお客様には手書きのメッセージを添えるのもおすすめです。DMで重要なのは、自分だけに届いている特別感です。
印刷されたままのはがきや手紙は味気なく、DMの効果が半減してしまいます。お名前や来店時の会話から一言書き加えてください。
来店していただいたお客様に手紙を送るような気持ちで送ると印象もアップするでしょう。
集客方法としてDMを取り入れよう
お客様の満足度をアップし、効果測定にも非常に優れているDM。効果的に活用することで関係性を切らさず、リピーターやファンの獲得にも一役買ってくれます。
大切なのは、
- 適切なタイミングで送る
- オリジナリティあるデザイン
- 特別感のある特典やクーポン
- 誰から見ても印象の良い文章
- 手書きのメッセージを添える
5つのポイントを押さえて、作成してみて下さい。お客様との関係性づくりの一つとしてぜひ取り入れてみてくださいね。