- 医療脱毛とエステ脱毛のどちらを利用するか迷っている
- 通ってみたいサロンやクリニックが複数ある
上記のような理由から、医療脱毛とエステ脱毛の掛け持ちを検討している方も多いのではないでしょうか。
医療脱毛やエステ脱毛において2つ以上の店舗を掛け持ちすることは禁止されておらず、違約金が発生することもありません。ただし、効率良く脱毛したり肌トラブルのリスクを抑えつつ脱毛を進めるためには、いくつかのポイントに注意する必要があります。
今回のコラムでは、医療脱毛とエステ脱毛を掛け持ちする際の注意点やメリット、デメリットについて詳しく解説していきます。
医療脱毛とエステ脱毛の違い
レーザーを照射する出力の強い脱毛機を使って施術を行う医療脱毛は、医師や看護師といった有資格者だけが実施できる医療行為です。一方、エステ脱毛は毛を生えにくくすることを目的としており、医療行為ではありません。比較的弱い出力の機器が使われます。
医療脱毛 | エステ脱毛 | |
---|---|---|
機器の種類 | レーザー脱毛 | 光脱毛 |
機器の出力 | 強い | 弱い |
医師による診察 | あり | なし |
肌への刺激 | 強い | 弱い |
施術者 | 有資格者(医師・看護師) | 無資格者でも可能 |
医療脱毛とエステ脱毛を掛け持ちするメリット
医療脱毛とエステ脱毛を掛け持ちすると、以下のようなメリットがあります。
- 予約が取りやすくなる
- 自分に合ったサロン・クリニックを見つけやすくなる
- 部位によって通い分けられる
予約が取りやすくなる
年齢や性別に限らず美意識の高い方が増えてきていることもあり、脱毛は身だしなみの選択肢の1つになりつつあります。低価格化も相まって、脱毛の需要は年々高まっています。
人気の高い脱毛サロンやクリニックでは、なかなか予約が取れず思い通りのスケジュールで脱毛を進められないケースも珍しくありません。脱毛市場の繁忙期と言われている6~9月にかけては、数ヶ月前から予約が埋まっていることも。
別のクリニックやサロンと掛け持ちしていれば、一方で予約が取れなくても別店舗で補填できる可能性が高くなります。予約が取れず施術を受けられないという事態を避け、スムーズに脱毛を進めることが可能です。
自分に合ったサロン・クリニックを見つけやすくなる
使用する脱毛機の種類が異なるエステ脱毛と医療脱毛、どちらが自分に合っているのかわからないと感じる方も多いのではないでしょうか。また、施術の効果や肌への刺激、スタッフの対応はサロンやクリニックによってそれぞれ異なります。
クリニックやサロンとの相性は、実際に通ってみないとわからないことが多いです。脱毛は数ヶ月~数年かけて進めていくものであり、自分に合わないクリニックやサロンに高額な料金を支払い、長期間通い続けることは大きなストレスとなり得るでしょう。
いくつかの店舗で実際に施術を受けてみることで、自分に合ったサロンやクリニックを見つけやすくなり、安心して脱毛できます。初回の施術料金は比較的安めに設定されている場合が多いため、まずは複数のサロンやクリニックを比較してみるのも良いかもしれません。
部位によって通い分けられる
医療脱毛やエステ脱毛では、施術する部位の毛質や使用する脱毛機の種類によって肌への刺激の強さや効果が異なります。例えば、医療脱毛で使用される出力の強い脱毛機の方が効果が出やすい傾向にあり、毛質の濃い脇やVIOでは肌への刺激が強くなりやすいです。
- 薄着をする際にムダ毛が気になりやすい脚や腕といった部位は医療脱毛を利用する
- 肌への刺激が強い脇やVIOといった部位はエステ脱毛を利用する
上記のように、施術の効果や肌への刺激を考慮して医療脱毛とエステ脱毛を部位ごとに使い分けることで、効率良く脱毛したり施術時の肌への刺激を軽減することが可能となります。
医療脱毛とエステ脱毛を掛け持ちするデメリット
医療脱毛とエステ脱毛の掛け持ちには以下のようなデメリットがあることに留意しておきましょう。
- スケジュール管理が難しい
- 費用が高額になりやすい
- 十分な保証を受けられない場合がある
- 部分的に再び毛が生えてくることがある
スケジュール管理が難しい
エステ脱毛や医療脱毛の施術は、毛が生え変わるサイクル「毛周期」に合わせて実施することで効果を発揮すると言われています。サロンやクリニックによって異なりますが、およそ1〜2ヶ月の間隔を空けて施術を受けることを推奨しているところが多いです。
1店舗で脱毛する場合は、施術を受ける際のスケジュール管理をサロンやクリニックに任せることができます。しかし、複数のサロンやクリニックを掛け持ちする場合は、毛周期に合わせて自ら施術のスケジュールを調整しなければなりません。
また、脱毛サロンやクリニックで初めて施術を受ける場合は、事前にカウンセリングを受ける必要があります。他の店舗で脱毛した経験があってもカウンセリングを免除されることはなく、掛け持ちする店舗の数だけカウンセリングを受けなければなりません。
店舗によって異なりますが、施術前のカウンセリングはおよそ1時間~1時間半かかることが一般的です。医療脱毛の場合は医師の診察も必須となるため、さらに長い時間が必要となります。施術だけでなく、カウンセリングを受ける日程についても考慮しておきましょう。
費用が高額になりやすい
キャンペーンを実施している店舗を次々に利用して安く施術を受けようと考え、脱毛サロンやクリニックを掛け持ちする方もいるかもしれません。
ただし、広範囲の脱毛を検討している方は特に、1つの店舗でまとめて施術を受けた方が結果的にお得になる場合がほとんど。脱毛サロンやクリニックの多くは複数の部位や全身の脱毛についてお得なセットプランを設けています。
施術料金を抑えたい方は、掛け持ちを検討する前にサロンやクリニックのスタッフに相談することをおすすめします。脱毛したい部位を伝えれば、よりお得に施術を受けられるプランを提案してもらえるでしょう。
十分な保証を受けられない場合がある
一般的に、脱毛クリニックやサロンでは、お客様を傷つけてしまうといった万が一の事態に備えて医師の診察や治療費の補償を設けています。
肌に業務用脱毛機を直接当てて光やレーザーを照射する脱毛。念入りなスタッフ教育や機器のこまめな点検によってお客様が安全に施術を受けられるよう努めていても、機器の急な故障や人為的なミスによって肌トラブルが発生してしまう可能性はゼロではないためです。
ただし、上記のような保証が適用されるのは、自店での施術が原因だと判明している場合のみです。複数の店舗で掛け持ちしていると、どのサロンやクリニックでの施術が肌トラブルを引き起こしたのかを正確に判別しづらくなってしまいます。
肌トラブルが発生した際に、十分な保証が受けられないリスクがあることを頭に入れておきましょう。
部分的に再び毛が生えてくることがある
お伝えしているように、レーザーを照射して施術を行う医療脱毛に対し、光脱毛機を用いるエステ脱毛は減毛や抑毛を目的とする施術です。さらに、使用する機器が異なることから、効果の現れ方は施術を受けた店舗によって変わってきます。
いくつかのサロンやクリニックで脱毛した場合、どの店舗で施術したかによって効果がばらばらに現れる可能性があります。均一な仕上がりを希望する方は、1店舗で施術を受けるのがおすすめです。
医療脱毛とエステ脱毛を掛け持ちする際の注意点
医療脱毛とエステ脱毛を掛け持ちする際のメリットやデメリットについて解説してきました。ここからは、複数の店舗を掛け持ちして効率良く脱毛を進めるために注意してほしい2つのポイントをご紹介します。
- 同じ部位の掛け持ちは避ける
- 掛け持ちしていることをスタッフに伝える
同じ部位の掛け持ちは避ける
複数の店舗で何度も施術を受けたからといって、脱毛の効果がアップすることはありません。短期間に繰り返し脱毛したり異なる種類の脱毛機で施術を受け続けたりすると肌への負担が大きくなり、肌トラブルのリスクが高まる可能性もあります。
安全にスムーズに脱毛するためにも、同じ部位の掛け持ちは避けましょう。
掛け持ちしていることをスタッフに伝える
冒頭でお伝えしたように、医療脱毛やエステ脱毛の掛け持ちは禁止されておらず、スタッフに黙って施術を受けることも不可能ではありません。しかし、クリニックやサロンを掛け持ちしていることは各店舗のスタッフに正直に伝えることをおすすめします。
複数の店舗を掛け持ちしていることをスタッフに知っておいてもらうことで、以下のようなポイントアドバイスを受けられる可能性があるためです。
- 肌トラブルの発生を防ぐ念入りなアフターケア
- 毛周期に合わせて施術できるスケジュール
さらに、場合によっては施術の価格についてもアドバイスを受けられることがあります。掛け持ちしている部位や価格について伝えると、よりお得なセットメニューを提案してもらえるかもしれません。
部位や日程を慎重に考えよう
医療脱毛とエステ脱毛の掛け持ちについて詳しくご紹介してきました。
医療脱毛とエステ脱毛にはそれぞれ違った特性があり、使用している機器もサロンやクリニックによって異なります。脱毛する部位や仕上がり、毛質によって相性の良い店舗を見つけて通い分けるのも、スムーズに脱毛する方法の1つです。
しかし、むやみに何店舗も掛け持ちしてしまうと、肌トラブルが発生してしまうリスクが発生してしまいます。脱毛サロンやクリニックを掛け持ちする場合は、各店舗のスタッフに伝えた上で、どの部位をどの店舗で脱毛するのか慎重に検討することをおすすめします。