近年は働き方も多様になり、耳にする機会も多い「副業」。2018年1月に労働基準法が改正されたことでますます一般的になりつつあり、空き時間を利用したビジネスも増加しています。なかでも、美容を扱う職業であるエステティシャンは副業として非常に人気があります。
この記事ではエステティシャンに興味があり、副業として始めてみたい!と思っている方へ、副業エステティシャンの働き方などを紹介していきます。
副業でエステティシャンを始めることは可能か
副業でエステティシャンを始めることは可能です。
一定以上の知識やスキルは求められるものの、エステティシャンには国家資格が必要ないため、副業として始めやすい職業であるでしょう。
エステサロンの求人情報を見ると、「副業可能」「WワークOK」と記載されているケースも多く、シフト制での勤務が多いことから本業と両立しやすい職業です。
エステティシャンを副業にするメリット
エステティシャンを副業にするメリットには、次のようなものがあります。
- 働き方の選択肢が増える
- 美容に詳しくなる
- 生活にメリハリが生まれる
働き方の選択肢が増える
本業が異なる職種の場合、副業を通してエステティシャンの技術、知識が身につきます。ある程度の経験を積めば、自分でサロンを開業したり、空いている時間に単発の業務委託を受けるなど、多様な選択肢が生まれます。
エステティシャンは自分の働き方の選択肢を増やすことができる魅力的な職業のひとつです。
美容に詳しくなる
日常的に人から見られていると感じることは、自分を美しく維持することに繋がりますよね。
お客様に美を提供するエステティシャンは、必然的に美に詳しくなります。見た目や健康に気を使うようになり、結果的にキレイで健康的な身体を維持することができるでしょう。
生活にメリハリが生まれる
本業に取り組んでいるだけでは飽きてしまい、次第にやりがいを失ってしまうという方は多いですが、本業と副業を両立することで、日常的に気持ちや行動を切り替えることに繋がり、メリハリが生まれます。
もともと美容に興味がある人であれば、エステティシャンはやりがいを感じやすいでしょう。先述したように、エステティシャンは副業でも始められます。本業とバランスをとりながらエステティシャンとして活動することで、生活そのものにメリハリがつき、新鮮な気持ちを維持することが出来るでしょう。
エステティシャンを副業にするデメリット
一方で、エステティシャンを副業にすることによるデメリットもあります。
- 本業との両立に体力がいる
- スケジュールが詰まる
本業との両立に体力がいる
本業と副業の両立にはエネルギーが必要ですが、そのうえエステティシャンは体力が必要な仕事です。サロンでの施術業務は、基本的に体を使ってサービスを行います。オールハンドでの施術はもちろんですが、機器を使ったマシンエステでも体力を消耗します。加えて、施術だけでなく事務作業や電話対応などのデスクワークもあり、頭も使わなければいけません。
副業する場合は、自分の体と相談し無理せず両立することが大切です。
スケジュールが詰まる
これはどの副業にもいえることですが、Wワークすることで勤務時間が長くなり、今までより忙しくなります。例えば、これまでだったら本業の仕事終わりに飲み会に行ったり、週末にショッピングに出かけていたとしても、副業が入ることで予定が空けられないかもしれません。自由に使える時間が減ることのストレスを感じてしまう可能性はあります。
また、スケジュール管理もより大変になります。余裕をもってスケジューリングを行わなければ、予定が重複したりしてしまう可能性もありますので注意が必要です。
エステティシャンの仕事内容
エステティシャンが行う主な仕事には、以下のようなものがあります。
- カウンセリング
- 施術
- 事務
- 集客
カウンセリング
お客様の悩みや、美しくなりたいところなどをヒアリングし、最適な施術プランを提案する業務です。
ヒアリングでは普段の生活習慣などから丁寧に尋ねたり、提案では施術内容だけでなく成果が出るまでの期間や来店回数なども説明したりなど、お客様に寄り添ったカウンセリングをすることで、信頼を高められるでしょう。お客様からの信頼は、仕事のやりがいにもつながります。
施術
カウンセリングを行ったら、実際に施術を行います。施術には以下のような種類があります。
- フェイシャルエステティック:手やエステマシン、化粧品などを用いた顔のトリートメント
- ボディエステティック:フェイシャルと同様の方法で、ウエストや脚、お尻など全身を施術
- リフレクソロジー:手足など末端部分を指で優しく刺激し、血行を改善するセラピー
- 脱毛:脱毛器を用いて、顔や体を脱毛する施術
施術にはそれぞれ一定の専門的な知識や技術が必要ではありますが、自分の興味のある分野の施術を行っているサロンを選択して、少しづつ覚えていきましょう。
事務
施術以外の時間には受付や会計、予約の管理や電話対応、掃除などの事務、雑務を行います。エステティシャンは接客業です。丁寧に準備を行い、施術が終わっても気を抜かず、最後までお客様に快適に過ごしてもらうことを意識して働くことが大切です。
集客
サロンの集客に携わることも、重要な業務のひとつです。はがきやメールを直接送ったり、ホームページやSNSを継続して運営することで新規顧客の認知や、既存顧客の信頼の向上を目指します。昨今はSNSを通じた情報発信が一般的となりつつあるため、積極的に行いましょう。
副業でエステティシャンを始める為の準備
エステティシャンになるための国家資格はありませんが、現在のエステ業界においては色々な分野の知識が問われます。未経験で副業を始める方は多いですが、余裕があればスクールに通うなどして民間の認定資格を取得しておくことが望ましいです。
例えば、資格を持っていればサロンへの就職時に有利に働くほか、雇用された後も経験者とみなされるため待遇も良くなります。必要に応じてエステティシャンの資格を取ることは、自分の為でもあり、お客様に安心感を与えることができます。
エステ業界で活かせる資格には沢山の種類が存在しますので、自分がなりたいエステティシャンのイメージを持って、それに合った資格をとってみてはいかがでしょうか。
エステティシャンとして副業する前に確認すること
勤め先の就業規則
会社によっては、副業を禁じている会社も少なくありませんので、始める前に確認しておく必要があります。会社の人に聞きにくい場合は最初に就業規則を確認してみましょう。労働基準法により、どの企業でも就業規則は従業員なら誰でも閲覧できる状況にあるはずです。
会社によっては「副業」ではなく、「兼業」や「ダブルワーク」というように表記されている場合もあるので、見落とさないように注意しましょう。また、全面的に禁止されているのか、部分的に禁止されているのかも確認してください。
研修やキャリアアップ制度の有無
一般的に、エステサロンに勤めるとまず研修を受けることになりますが、研修の内容はサロンによって大きく差があります。例えば、座学や実務、マナーといった基礎的な研修から、資格取得のサポートといったサロン独自の研修制度の有無などが異なります。
キャリアに関しても、昇給や、正社員登用があるかなどはチェックしておくべきでしょう。
副業でエステティシャンとして働く選択肢
副業でエステティシャンを始める場合、下記のような様々な選択肢があります。
- アルバイトとして始める
- 自分のエステサロンを開業する
- 業務委託を受ける
アルバイトとして始める
アルバイトはシフト制のため、自分の予定に合わせて臨機応変に働くことができます。そのため、他の形態に比べ、自由な時間が確保しやすいです。自由な時間が確保できることは、心理的ストレスの軽減にも繋がります。また、未経験でも採用する求人が多いことも、始めやすい要因になっています。
自分のエステサロンを開業する
エステサロンを開業し、自ら経営していくというのも1つの選択肢です。エステサロンを開業する利点としては、働き方、勤務時間、場所などを自由に決められストレスがないことでしょう。
営業場所は、自宅の一室を利用した自宅サロンが人気です。費用や家賃を抑えられることが最大の利点です。また、住所があることで信頼の構築がしやすいということもいえます。ただ、生活感を出さないようにしたり、家族の協力を得る必要があることに留意してください。
自分で店舗を構えるのではなく、貸し出されている場所を利用し、施術を行うレンタルサロンという選択肢もあります。フリーランスと店舗経営の中間のような働き方ができるレンタルサロンは、家賃がかからず、備品などの初期費用もある程度抑えられることが魅力です。
エステサロン開業は魅力的な働き方ではありますが、どちらもエステティシャンとしての一定の経験値と、経営の知識が必要になるほか、開業手続きから集客や経理を全て自ら行わなければならないため、未経験者にとってはハードルが高い副業の方法でしょう。
業務委託を受ける
昨今はエステサロンと雇用契約を結ばず、業務委託として働くことも増えてきています。業務委託は仕事量や時間を自分で管理し、給与などの条件をサロンと交渉して決定するため、自分の都合で働ける副業に適した働き方です。
基本的には完全歩合制のため成果次第では高収入を得ることが可能で、施術のみに集中できることが魅力です。
ただ、こちらも一定の熟練度が必要であることや、収入が不安定になりやすいということは留意しておいてください。
エステティシャンの求人が求めること
アルバイトなどでエステティシャンの求人に応募する場合、サロンが求める人材の資質には次のようなものがあります。
- エステティシャンの基本的な知識を身につけている
- 積極的な姿勢を見せる
- 明確な目標を持つ
エステティシャンの基本的な知識を身につけている
サロンによっては研修制度が充実している店舗もあり、未経験でも働くことが可能ですが、アルバイトとして働く場合も、応募時にはエステティシャンの資格を持っていたり、基本的な知識を勉強しておくことが望ましいです。
全く何の知識もなく応募や研修にのぞむと、やる気を疑われてしまいます。インターネットや書籍などから、最低限の知識を会得してから応募に臨むとよいでしょう。
積極的な姿勢を見せる
たとえ未経験でも自分から色々な事を学びにいく姿勢を見せることで、サロンへの印象が良くなります。例えば、未経験や知識不足で、わからないことがあるのは当然ですが、その時に遠慮などから先輩に聞くことを怠ると、いざお客様に接する際に困ってしまいます。
積極的に疑問点を質問したりすることは、自らの成長にも繋がるうえ、サロンからの好感度も上がります。求人面接の際にも積極的な姿勢を意識しましょう。
明確な目標を持つ
何かに取り組むとき、目的意識をもってできる人材は重宝されます。
未経験である場合は、はじめは雑務が多いことなどでモチベーションが下がってしまうこともありますが、将来的な夢を設定し、それに必要なスキルの取得を目指して働くとモチベーションを維持しやすいです。
自分に合った働き方を選択しよう
いかがだったでしょうか。エステティシャンの副業には様々な選択肢があることを解説してきました。
せっかく副業を始めても、本業がおろそかになりどっちつかずになることや、体調やメンタルに不調をきたしてしまってはいけません。なぜ副業をするのか、どうなりたいかを考え、自分に合った働き方を選択していきましょう。
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