感染症の流行により一時大きく需要を落としたスポーツジムやフィットネスジムですが、健康意識の高まりや高齢化もあり幅広い年代から人気を集めています。

ただ、市場規模が拡大している一方で競争がどんどん激しくなっているのも事実です。総合型のフィットネスジムやスポーツジムだけでなく、パーソナルジムやオンラインジムといった多様な形態のジムも競合として位置づけられます。

多数の店舗が存在する中でお客様に選ばれ続けるためには、集客活動に力を入れることが欠かせません。本記事では、ジムの会員数増加に繋げられる集客方法をご紹介していきます。

ジム業界を取り巻く現状

健康志向の高まりを背景として、幅広い年代に親しまれているスポーツジムやフィットネスジム。近年は店舗数の増加に伴い競争が激化し、お客様を奪い合うような状態となっています。

ジム業界で競争の激化とともに見られる傾向として、業態の多様化が挙げられます。

年齢や性別を問わずジムを利用する方が増えているとお伝えしましたが、ジムを利用する目的は人それぞれです。隙間時間にちょっとした運動をしたいと考える方もいれば、本格的な身体づくりのためにジムに通う方もいます。

そういった様々なニーズに応えるべく、24時間ジムやオンラインジム、女性専用ジムといった形態のジムが近年新たに誕生し、勢力を拡大しています。

上記の動向を踏まえると、ジム業界で生き残るためには、集客のターゲットをある程度絞り、そのニーズに合致したサービスを提供することが必須だと言えます。さらに、ピンポイントで独自の強みを打ち出して集客活動を行うことも求められるでしょう。

より効果的なジム集客のためにジムがすべきこと

スポーツジムやフィットネスジムの集客をより効果的なものにするために、事前に以下の2つのことを実施しておくと良いです。

• ターゲットを絞る
• 競合店と差別化を図れる強みを検討する

ターゲットを絞る

ジムを利用するお客様の目的は、ダイエットや本格的な身体作りなど個人によって異なります。様々な目的を持つお客様をまんべんなく集客すれば、幅広い客層の来店が期待できるでしょう。しかし、どのお客様にも「自分に合っている」と思ってもらえず、通い続けてもらえる可能性は低いです。

長期的に通い続けてくれる会員を増やすためには、集客したい客層の年代や性別、ジムを利用する目的などを明確に定める必要があります。ターゲットにとって魅力的かどうかという一貫した基準に沿って、狙った客層に刺さるよう集客の方針を検討することが重要です。

競合店と差別化を図れる強みを検討する

どれだけターゲットを絞って集客していても、価格やアクセスの良さのような普遍的な強みを打ち出していては、会員に定着してもらうことは難しいでしょう。より低価格で利用できる、あるいはアクセスの良いジムが新たにできるとお客様が流れてしまうためです。

ジムの会員数を増やすためには、以下のような店舗独自の強みを打ち出すことも必須となります。

• 幅広いトレーニングプランを展開する
• ロッカーやシャワールームなどの設備を充実させる
• 脱毛やマッサージなどのオプションメニューを導入する

お客様が「この店舗だから行きたい」と思えるきっかけを作ってジムのファンになってもらえば、リピート率の改善に繋げられるでしょう。

ジムのおすすめ集客方法4選

ジムで活用できる集客の媒体は多数存在しますが、ここでは特に4つをピックアップして詳しくご紹介します。

• ホームページ・ブログ
• Googleビジネスプロフィール
• ポータルサイトへの掲載
• 折込チラシ・ポスティング

ホームページ・ブログ

ホームページを用いて集客する最大のメリットは、多くの情報を掲載できる点にあります。

• ジムの立地
• 展開しているトレーニングメニュー
• 予約の方法
• 営業時間
• 利用できるマシン・設備

上記のような基本的な情報を掲載するほかにも、期間限定のキャンペーンや会員限定の特典について重点的に訴求して、来店したいと思わせるきっかけを提供できると良いでしょう。

可能であれば、定期的にブログを更新することもおすすめします。店内の雰囲気を伝えて来店前にジムに親しみを持ってもらう、おすすめのトレーニング方法を掲載してジムとしての信頼度や権威性をアピールするといった幅広い方法で活用することができます。

Googleビジネスプロフィール

Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やマップなどに店舗の情報を無料で掲載できるサービスのことを指します。「地域＋ジム」というようなキーワードで自店の情報を上位表示させることができれば、来店意欲が高いお客様に認知してもらえるでしょう。

とはいえ、ただ店舗を登録するだけでは、店舗情報を上位に表示させることは難しいです。以下のような取り組みを継続的に実施し、Googleマップからの評価をアップさせ続けることが求められます。

• 店内の写真やサービスの内容を掲載して情報を充実させる
• 定期的に最新情報を更新する
• 口コミに返信する

ポータルサイトへの掲載

店舗情報を美容系のポータルサイトに掲載することも、ジムが集客する方法の1つです。美容に関心のある利用者が多く、ダイエットやボディメイクを目的としたジムの利用を検討しているお客様に訴求しやすい点が強みだと言えます。

ただし、プラン料金が高額な店舗から順に表示されることが多いため、規模の小さいジムだと他店の情報に埋もれてしまう可能性が高い点に留意しておきましょう。

折込チラシ・ポスティング

Web媒体を用いた集客が主流となる中、チラシはジムの集客方法として根強く浸透しています。この背景には、近隣に住んでいる、あるいは近隣の会社に勤めている方を主なターゲットとするジムと、特定のエリアへの集客に特化したチラシの相性の良さがあります。

特にフィットネスジムの場合は、Webやインターネットになじみの薄い高齢者もターゲットとなり得ます。SNSやWebサイトを閲覧しない客層に対してアプローチできることも、チラシを用いて集客を行うメリットの1つです。

業界によって異なりますが、チラシに対して何らかのアクションを起こすお客様の割合は約0.01～0.3%と言われています。そのため、闇雲にチラシを作成して配ってもなかなか来店には繋がらないでしょう。

チラシがお客様の目に留まるよう、掲載する情報やレイアウトを十分に検討してみてください。例えば、施設内の雰囲気が伝わる写真やスタッフの顔写真を大きく掲載して来店時のイメージを掴んでもらえると良いです。

ジムで集客したお客様に継続して通ってもらうには

ご紹介した手段を用いてお客様を集客しても、すぐに退会されてしまうと費やした金額や労力が全て無駄になってしまいます。長期的に通い続けてくれる会員を増やして安定した売上を獲得するためには、質の高いサービスを提供することが欠かせません。

お客様が快適に利用できるよう、マシンをはじめトイレやシャワールームといった設備を清潔に保つことは大前提。加えて、接客にこだわることも大切です。

パーソナルジムは例外ですが、スポーツジムやフィットネスジムではお客様のトレーニングをスタッフが付きっきりで見守るわけではありません。しかし、以下のように質の高い施客を行えば、気軽にスタッフを頼れる、必要以上に気を遣わず利用できるといった好印象を与えられます。

• 来店時に笑顔で明るく挨拶をする
• クレームに真摯に対応する
• トレーニングの前後にお客様と会話する

来店してくれたお客様にリピートしてもらい、集客を意味あるものにするためにも、提供するサービスをより良くするための改善活動は怠らないようにしましょう。

他店と差別できるポイントを打ち出して集客しよう

多数の競合が存在するジム業界においてお客様に選ばれ続け、長期的に利用してもらうためには、店舗独自の強みを打ち出してジムのファンになってもらうことが欠かせません。

今回ご紹介したポイントを押さえ、ターゲットに刺さる訴求を取り入れて集客してみてください。

本記事では他店と差別化を図る方法についてもいくつか取り上げましたが、特におすすめなのがセルフ脱毛やセルフエステのメニューを導入することです。

ウェアを着こなしたい、筋肉をよりきれいに見せたいといったジムを利用する客層のニーズに応えられることから、ジムと脱毛やエステは非常に相性が良いと言われています。

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