業務用脱毛機メーカーのホームページを見てみると、「OEM」というワードをよく見かけます。
何となくイメージすることはできても、正確な意味を理解している人はそう多くありません。

一般的には大手サロンが導入している印象がありますが、実は個人サロンにとっても多くのメリットがあります。
今回のコラムでOEMの基本的な知識や、活用する目的を解説するので、気になる方はぜひご覧ください。

OEMとは

日常生活でも耳にする機会はありますが、OEMには一体どのような意味があるのでしょうか。

OEMとは「オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング（Original Equipment Manufacturing）」の略で、他社ブランドの製品を製造する会社のことを指します。
OEMメーカーが製品を製造し、それを他社が自分のブランド名義で使用、あるいは販売することが一般的な流れです。

OEMはあらゆる業界で取り入れられており、ブランドが異なるにもかかわらず、製品が類似しているという場合には、OEMメーカーによって製造されている可能性があります。

OEMとODMの違い

ODMは「オリジナル・デザイン・マニュファクチャリング（Original Design Manufacturing）」の略です。
OEMとの違いは、製品の設計や開発を委託するかどうかという点です。

本来OEMは発注側の企業が製品の設計を行い、OEMメーカーはそれに沿って製造するだけです。
一方、ODMでは設計や開発もまとめて依頼するため、全くノウハウがなくても自社製品を手に入れられるという特徴がありますが、近年はこの定義が曖昧になりつつあります。

OEMを活用する目的

OEMを活用する目的や、それによって得られるメリットを解説していきます。
具体的には以下のようなメリットがあるので、一つひとつ確認していきましょう。

• こだわりを反映させられる
• 他店との差別化ができる
• 少ないコストで製造できる
• 短い期間で製造できる

こだわりを反映させられる

通常の既製品を購入することに比べて、OEMで仕入れた製品には自社のこだわりを反映させることができます。
業務用脱毛機の場合も同様で、例えば男性専用のメンズサロンの場合だと、より男性に特化した機能にカスタマイズして製造してもらうことができます。
オリジナルのロゴを入れたり、カラーを変更することも可能なので、機能・デザイン共に理想の業務用脱毛機を手に入れることができるでしょう。

他店との差別化ができる

OEMであっても、自社ブランドの製品であることは間違いありません。
他では取り扱えない業務用脱毛機を使用することで、他店との差別化ができます。
ただ、OEM製品を導入しただけでは効果は薄いため、上手く集客に繋げるためにはオリジナル脱毛機を使用していることをわかりやすくアピールする必要があります。

少ないコストで製造できる

仮に一から業務用脱毛機を開発するとなると、膨大なコストが必要になり、大手サロンでも簡単に実行できる金額ではありません。
しかし、既にノウハウが蓄積されているOEMメーカーに依頼すれば、少ないコストでオリジナル脱毛機を製造することができます。

短い期間で製造できる

OEMメーカーに完全に製造を委託することで、コストだけでなく、時間も大幅に節約することができます。
自社の負担を軽減しつつ、他の業務に集中できるようになるでしょう。

他業種から学ぶOEMのメリット

OEMのメリットをより深く理解するために、他業種の事例を紹介いたします。
様々な業界でOEMは取り入れられているので、参考にしてみてください。

自動車業界

OEMが盛んな業界の一つが自動車業界です。
国内だけでも複数の自動車メーカーがありますが、実は他社が開発した車種を仕入れ、自社ブランドとして販売している例は珍しくありません。
発注側は開発リスクを抑えられ、OEMメーカーは卸売による利益を得られるという、Win-Winの関係が構築されていると言えるでしょう。

コンビニ業界

コンビニ業界でもOEMは頻繁に活用されています。
コンビニは商品の入れ替わりが非常に激しく、一つひとつの商品を自社で製造するとなると、計り知れない生産ラインが必要になります。

OEM企業に委託することによって新商品の開発を迅速に進められるだけでなく、売行に応じて生産量を調節することで、在庫リスクも軽減できます。

スマートフォン業界

近年のスマートフォンは機能やデザインが多様化するだけでなく、価格競争も激化していますが、そのような背景からOEMが盛んになっています。
大手メーカーが販売している人気機種でも、実は小さなベンチャー企業が開発しているというケースは少なくありません。
高性能な機種を安く販売することが求められている現代のスマートフォン業界において、優秀なOEMメーカーの需要は非常に高いと言えるでしょう。

化粧品業界

日本製の化粧品は海外で非常に高い人気を誇り、わざわざ買いに訪れる外国人の方も多いです。
そのような海外需要を鑑みて、もともと化粧品の開発・製造を行っていたメーカーにOEMの依頼をする企業もあります。
他業種から化粧品業界に参入し、OEMメーカーと共同で新商品を開発するというケースも珍しくありません。

NBSでは化粧品のOEMも可能

株式会社NBSでは、業務用脱毛機の他に化粧品のOEM販売も行っています。
弊社のOEMによって自社ブランド製品を確立していただいた実績もあるため、安心してご利用いただくことが可能です。

また、化粧品は脱毛サロンの物販として取り入れることもできます。
低リスクでオリジナル化粧品を販売することで、サロン全体の利益を底上げすることができるでしょう。

OEMの流れ

OEMを依頼する際の具体的な流れを解説いたします。
基本的には、以下の順序に沿って製造し、発注者の元までお届けします。

• 打ち合わせ・ヒアリング
• 試作・確認
• 品質検査・製造
• 生産・納品・販売支援

打ち合わせ・ヒアリング

製造にあたり、まずは打ち合わせを通して、お客様のご要望を細かくヒアリングしていきます。
ターゲット層をもとにコンセプトを定め、それに沿ってどのような製品を開発していくのかを取り決めます。

試作・確認

コンセプトを定めた後は、試作と確認を繰り返していきます。
機能面はもちろん、細かいデザインに関しても、お客様に納得していただくまで徹底的に追求します。

品質検査・製造

製品がある程度完成した段階に入ると、最終的な品質検査を行います。
問題なく使用・販売できることを確認した後は、いよいよ製造していくことになります。

生産・納品・販売支援

お客様の希望する量の製品を生産し、納品いたします。
ただ、納品した時点で完了するのではなく、その後もしっかりと販売支援を行っていきます。

OEMで低リスクにオリジナル製品を

自社ブランドの製品を開発することは容易ではありませんが、OEMを活用すれば大幅にハードルを下げることができます。
業務用脱毛機でも、化粧品でも、他にはないオリジナル製品があることは、ユーザーに対しても大きなアピールポイントになるでしょう。

株式会社NBSでは脱毛機や化粧品など、様々なOEM実績があります。
長年積み重ねてきたノウハウを活かし、お客様に納得していただける製品を開発しているので、興味がある方はこちらのページをご覧ください。