
脱毛サロンの経営は、高い利益率を誇る魅力的なビジネスとされています。その一方、近年では大手サロンを含む多くの店舗が閉業や倒産に追い込まれているという現実もあります。
本記事では、脱毛サロンの実情や将来性、成功のコツや注意点などを徹底解説します。脱毛サロンの開業を考えている方や、脱毛サロンは儲かるのか気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

脱毛サロンは儲かる?
脱毛サロンで儲かるためには慎重な経営判断が求められます。脱毛サロンの平均利益率は約15%と高いものの、近年では大手を含む多くのサロンが閉業や倒産に追い込まれている現実があるからです。
例えば、2024年12月には「アリシアクリニック」の運営法人が破産し、約9万人の利用者に影響が出ました。さらに、2023年12月には「銀座カラー」の運営会社も倒産し、約10万人が影響を受けています。
このような事例を踏まえると、脱毛サロンを成功させるためには、持続可能な経営戦略が不可欠であることがわかります。
脱毛サロン業界の将来性
今後の脱毛サロン業界では、メンズ脱毛市場のさらなる成長が期待されています。
その背景には、男性の美容意識の向上やセルフ脱毛の普及があり、市場全体の規模が拡大している点が挙げられます。実際に、メンズ脱毛の市場規模は2020年の348億円から、2024年には635億円へと大きく成長しました。
一方で、女性向けの脱毛市場は2022年まで拡大を続けたものの、2023年以降は縮小傾向にあります。これには、美容医療の台頭や安価な韓国美容の流行等の影響が考えられます。
このような市場の変化を踏まえると、今後はメンズや子ども、高齢者なども含めた幅広い層が脱毛業界の存続に大きく関わる可能性もあります。
脱毛サロンの経営者やエステティシャンの平均年収はどれくらい?
脱毛サロンの経営者の平均年収は、個人経営の場合500〜1,000万円とされています。ただし、サロンの規模や経営状況、地域によって収入は大きく異なるため、一概にはいえません。
一方、エステティシャンの平均年収は320万円程度が相場となっています。こちらも、勤務先の規模やエリア、経験年数、スキル、資格の有無などによって金額は変動します。
脱毛サロン開業の成功率
脱毛サロン開業の成功率を上げるには、明確なコンセプト設定やターゲットに合わせたサービスの提供、適正な価格設定などが重要です。特に、メンズ脱毛市場の成長を活かすなど、独自の強みを持つサロンには今後もチャンスが広がるでしょう。
一方で、新規ビジネス全体の成功率は決して高くなく、脱毛サロンも例外ではありません。中小企業庁の調査では、起業から5年後の企業生存率は約8割で、約2割が5年以内に廃業しているとされています。
競争の激化により経営が難しくなるケースも増えており、成功には市場調査や長期的な経営戦略が不可欠です。
脱毛サロンが儲かる理由とは?
脱毛サロンが儲かる理由として、次のものが挙げられます。
リピーターが多く安定した売り上げを見込める
脱毛サロンが儲かる理由の一つは、リピーターの多さにあります。
脱毛は施術効果を得るために複数回の来店が必要なため、一度契約すれば継続的に来店する顧客が多く、安定した売上が見込めるビジネスモデルだからです。
また、リピート率が高いほど安定した収益が確保できるため、サロン経営においてはリピーターの獲得が非常に重要です。一般的に、新規顧客の獲得にはリピーターの維持よりも約5倍のコストがかかるとされており、リピーターの増加はコスト削減にも貢献します。
このように、リピーターが売上を支え、コスト削減にもつながる点が、脱毛サロンの収益性を高める大きな理由となっています。
高単価メニューによる利益率が高い
高単価メニューによる利益率の高さも、脱毛サロンが儲かる理由の一つです。
一般的なサービス業の平均利益率が約6%とされる中、脱毛サロンの平均利益率は約15%と高水準にあります。これは、脱毛は比較的高額なサービスであり、さらには一度の契約で複数回の施術が必要となるため、継続的な収益が見込めるからです。
このように、脱毛サロンは高単価メニューを活かし、安定して高い利益を得られるビジネスといえるでしょう。
関連商品の販売でプラスの利益を得やすい
脱毛サロンでは、施術後のアフターケア用品や美容関連商品を販売することで、追加の収益を得ることができます。エステサロン全体の売上において、物販が占める割合は約3割とされ、これを強化することで利益向上につながるといわれています。
さらに、定期的な購入が見込める商品を取り扱うことで、安定した収益を確保できます。ホームケア用品の提供は施術効果を高め、顧客満足度の向上にもつながるため、リピート率の向上や口コミによる集客にも好影響を与えます。
このように、関連商品の販売は利益率を高め、脱毛サロン経営の安定化につながる効果的な戦略といえます。
脱毛サロンを開く方法
脱毛サロンを開く方法として、次のものが挙げられます。
自分で開業する
脱毛サロンを開く方法の一つが「自分で開業する」です。国家資格などは必要ないため、経験と技術、そしてサロンを開く環さえあれば、誰でも開業することができます。
初期費用を抑えたい場合は、自宅を活用するのがおすすめ。テナントを借りる必要がなく、家賃や光熱費を抑えられるため、収益化のスピードが早まります。また、落ち着いた空間を提供できるため、プライベートな雰囲気を求める顧客からも人気を得ることが可能です。
フランチャイズで開業する
フランチャイズに加盟するのも、脱毛サロンを開く方法の一つです。
独自開業とは異なり、フランチャイズ本部のブランド力を活用できるため、知名度が高い状態からスタートできるのが大きなメリットです。
また、確立された経営ノウハウや研修制度が整っているため、専門知識や技術がなくてもスムーズな運営が可能となります。さらに、脱毛機器や関連商品の仕入れ、広告戦略も本部がサポートしてくれるため、開業時の負担を大幅に軽減できます。
ただし、加盟金やロイヤリティの支払いが必要となる点は注意が必要です。
脱毛サロンの収益モデル
脱毛サロンは、美容業界の中でも安定した需要があり、収益性の高いビジネスモデルを築くことが可能な業態です。ここでは、脱毛サロンの収益モデルについて詳しく説明をします。
脱毛サロンの主な収入源
脱毛サロンの主な収入源には、施術料金、物販収入、そしてオプションサービスがあります。
まず、施術料金は脱毛サービス自体の料金であり、サロンの主要な収益源です。
次に、物販収入はスキンケア商品や美容関連商品の販売によるもので、全体の売上の約3割を占めるケースもあります。
そして、オプションサービスとしては、追加の美容サービスや特別な施術メニューの提供が挙げられ、これらもサロンの収益に寄与しています。
コストと利益率
脱毛サロンの運営には、人件費、家賃、光熱費、広告宣伝費、機器の維持費などのコストが発生します。特に、人件費と家賃は固定費として大きな割合を占めるため、効率的なスタッフ配置や立地選びが重要です。
また、広告宣伝費を抑えつつ効果的に集客するには、SNSや口コミを活用する戦略が有効です。さらに、機器の維持費を適切に管理して無駄な支出を減らすことが、利益率の向上につながります。
売り上げを伸ばすためのコツ
脱毛サロンの売上を伸ばすには、ターゲット層を明確にし、ニーズに合ったサービスを展開することが重要です。他店との差別化を図り、自店の強みを積極的にアピールすることで、競争力を高められます。
また、リピーターの獲得を意識し、顧客満足度を向上させる施策を実施することも、売上の安定につながります。さらに、短時間で受けられるオプションメニューや関連商品の販売も客単価の向上に効果的です。
広報面では、SNSを活用した集客戦略を積極的に行うことで、新規顧客の増加や売上アップが実現できます。
脱毛サロン開業で失敗しないために準備するべきこととは
脱毛サロン開業で失敗しないためには、以下のような準備が大切です。
初期投資を抑える
脱毛サロン開業で失敗しないためには、初期投資を抑えることが重要です。
たとえば、商業施設のテナントではなく、自宅や賃貸マンションでの開業を検討することで、家賃を抑えることが可能になります。
また、業務用脱毛機の購入費用は高額になることが多いため、リースやレンタルを活用するのもおすすめの方法です。
施術用ベッドや家具などの備品は、持っているものを活用したり、必要最低限のものからそろえることで費用を抑えられます。
これらの方法を組み合わせることで、脱毛サロン開業時の初期投資を効果的に抑えることが可能です。
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コンセプトを明確にする
コンセプトを明確にすることも、脱毛サロン開業を成功させる鍵の一つです。
コンセプトは、サロンの方向性や提供するサービスのベースを左右するものであり、ターゲットとする顧客層や提供するサービス内容、価格帯、店舗の雰囲気など、あらゆる要素に影響を及ぼします。
明確なコンセプトを持つことで、競合他社との差別化が図られ、顧客にとって魅力的なサロンを作り上げることができます。
また、スタッフの間に共通認識を育み、サービスの質や接客態度を統一することにも役立ちます。
ターゲットに合った業務用脱毛器を選ぶ
脱毛サロンの開業において、ターゲットとする顧客層に適した業務用脱毛器を選ぶことは、サロンの成功に直結します。
たとえば、男性を主なターゲット層とする場合、男性特有の太く硬い毛に対応できる高出力の脱毛器が必要です。一方、女性の美肌ケアを重視する場合は、脱毛と同時に美肌効果を提供できる機器が適しています。
また、痛みの少ない施術を求める顧客に対しては、施術時の痛みを抑える最新の技術を搭載した脱毛器を選ぶことで、顧客満足度を高めることができます。
さらに、施術時間の短縮やランニングコストの低減も脱毛器選びの重要なポイントです。
このように、ターゲットのニーズやサロンのコンセプトに合わせて最適な脱毛器を選定することが、脱毛サロン開業を成功させる鍵となります。
適正な価格設定をする
適正な価格設定も、脱毛サロン開業を失敗しないために抑えておきたい要素です。
近隣の競合サロンの料金を調査し、大体の相場を把握しておきましょう。ただし、他店の価格に過度に合わせる必要はなく、自店のコンセプトや提供するサービスの質に見合った価格を設定することが大切です。
また、全てのメニューを安価に設定するのではなく、高額なメニューも用意することで、顧客に選択肢を提供し、収益性を高めることが可能です。
そして、価格設定の際には、家賃や光熱費、消耗品の費用などの経費を考慮し、適切な利益が確保できるようにする必要があります。ターゲット層や経費を踏まえた適正な価格設定を行うことで、脱毛サロンの安定した経営が可能となるのです。
顧客満足度を高める
顧客満足度を高めることは、リピーターの獲得だけでなく、新規顧客の獲得にも有効です。SNSや口コミで高い評価を得られれば、自然と客足は伸びていきます。
高評価を得るためには、まずスタッフの身だしなみや接客態度を徹底し、清潔感と丁寧な対応で顧客との間に信頼を築くことが重要です。
また、カウンセリング時に顧客の要望や悩みを丁寧にヒアリングし、最適な施術プランを提案することが安心感につながります。
もちろん、施術技術の向上や最新の脱毛機器の導入により、効果的かつ快適なサービスを提供することも重要です。
これらの取り組みを通じて顧客満足度を高めることは、サロン開業の成功に欠かせない要素といえるでしょう。
脱毛サロンを開業する際の注意点
脱毛サロンを開業する際の注意点として、次のものが挙げられます。
軌道に乗るまでには時間がかかる
脱毛サロン開業後、経営が軌道に乗るまでにはある程度の時間がかかります。開業初期は認知度が低く、集客や売上も安定しないケースが多いため、この期間を見越したうえで長期的な経営戦略を立てることが必要です。
また、広告宣伝費や運転資金などの必要経費を確保し、資金繰りに余裕を持たせることも、経営の安定化には大切。 このように、脱毛サロンの開業には時間と資金の両面で十分な準備が求められるのです。
利益を増やすには店舗の拡大が必要
脱毛サロン経営の利益を増やすためには、店舗の拡大が必要です。
従業員や脱毛機器を増やしてサロンの規模を大きくしたり、複数の店舗を展開したりすることで、売上や利益を増加させることが可能となります。
しかし、前述の通り、近年では大手脱毛サロンを含め、多くのサロンが閉業・倒産している現実もあります。そのため、拡大戦略を進める際には、慎重な経営判断とリスク管理が重要です。
未経験で脱毛サロンを開業するのは難易度が高い
脱毛サロンの開業には、特別な資格は必要ありません。そのため、未経験者でも参入しやすいビジネスと考える方も少なくないでしょう。
一方、脱毛業界の競争は激化しており、十分な知識や技術がないまま開業することは高いリスクを伴います。実際、未経験での開業は難易度が高く、成功するためには事前の準備と学習が不可欠です。
脱毛サロンの開業で儲けるためには成功のコツを理解することが大切!
脱毛サロンで利益を上げるためには、明確なコンセプト設定、ターゲットに合った脱毛機器の選定、適正な価格設定、効果的な集客戦略、そして経営全般の知識習得が重要です。 これらの要素を総合的に理解し、戦略的に実行することで、脱毛サロンの成功と収益性向上が期待できます。
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