「なかなかエステサロンにお客様が集まらないけど、原因はなんだろう?」
このような悩みを抱えている方は少なくないでしょう。お客様が思うように集まらないのは、決して珍しいことではありません。エステサロンが経営を続けるためには「なぜお客様が集まらないのか」を分析することが大切です。
そこでおすすめなのがモニターの活用です。本記事では、エステサロンのモニターの重要性について解説します。
エステサロンのモニターとは?
エステサロンのモニターとは、お客様に無料もしくは格安でエステの施術を受けてもらう代わりに「アンケートへの回答」「施術の効果がわかる写真の提供」「口コミの記入」などを行ってもらえるシステムのことです。
エステサロン以外にもモニターを導入しているビジネスは多く、開業時や新メニュー追加時には利用されることが多いです。
エステサロンがモニターを活用するメリット
エステサロンをモニターを活用するメリットは以下の4つです。
- サロンの課題が見つかる
- イメージアップに繋げられる
- 口コミを書いてもらえる
- 新規顧客獲得のきっかけになる
それぞれ詳しく解説します。
サロンの課題が見つかる
エステサロンのモニターは、終了後にアンケートに回答してもらえます。アンケートによってエステサロンに対する率直な意見や感想を知ることができるため、課題の発見に繋げられます。
サロンの集客が上手くいかないのは、課題に気づいておらず、改善できていないからかもしれません。アンケートを活用すれば、施術や接客、店内の雰囲気など、様々な観点から「どのように変化させれば良いか」を知ることができるでしょう。
イメージアップに繋げられる
エステサロンのモニターからは、施術の写真を提供してもらえます。その写真をホームページに掲載することで、サロンの実績をアピールできます。
ホームページを確認し、信頼できそうなサロンであれば利用するという方は少なくありません。ホームページを見に来てくれた方を来店に繋げるための施策として、エステサロンのモニターは非常におすすめです。
口コミを書いてもらえる
モニターには口コミを書いてもらうこともできます。例えばGoogleマップでは、口コミが増えると「エステサロン+地名」で検索をした際に上位表示されやすいことがわかっています。
検索結果が上位であれば、より多くの方に目に入りやすくなるため、サロンの認知度向上にも役立つといえるでしょう。
新規顧客獲得のきっかけになる
サービスの質が高ければ、モニターが終了した後もお客様として通い続けてくれる可能性があります。新規顧客の獲得に悩んでいるサロンは、モニター募集がきっかけとなり顧客の獲得に繋がるかもしれません。
モニター後に通い続けてくれるお客様は、サービスの内容や質を高く評価してくれています。そのため、他のサロンに流れづらく、固定客になってくれる可能性が高いのもポイントといえるでしょう。
モニターはどうやって集めればいいの?
エステサロンのモニターを集める方法には、以下の2つがあります。
- 知り合いや友人に相談する
- 求人サイトに掲載する
それぞれ詳しく解説します。
知り合いや友人に相談する
知り合いや友人であれば、引き受けてくれる可能性は高いでしょう。報酬についても相談が可能であり、低コストで依頼しやすいのもポイントです。
一方で、気を遣われてしまい、正直な意見が集められない可能性があります。そのため、知り合いや友人だけにモニターを依頼するのはおすすめしません。知り合いや友人に声をかけつつ、下記の方法で一般の方に対しても募集を行いましょう。
求人サイトに掲載する
エステサロンのモニターは、求人サイトに掲載することもできます。中にはエステサロンのモニターの案件を数多く扱っているサイトもあり、それらに掲載するという方法もおすすめです。
サイトごとに掲載料や手数料などが異なるため、金銭的な負担を考慮しつつ、どこに掲載するかを決めましょう。
モニターに支払う報酬の相場とは?
エステサロンのモニターに支払う報酬の相場は、時給に換算すると500〜1,000円程度です。安すぎるように思えるかもしれませんが、報酬の中にはエステの料金も含まれています。そのため、決して安すぎることはありません。
むしろ、報酬を上げすぎてしまうと、怪しいと思われてしまう可能性があります。報酬として支払う金額は、なるべく相場どおりになるよう調整しましょう。
モニターを募集する際のポイント
モニターを募集する際は、以下のポイントに注意してください。
- 景品表示法に抵触しないようにする
- ルールや条件を周知しておく
- モニターの人選を念入りに行う
- 個人情報の取り扱いには注意する
- 報酬の支払いは速やかに行う
それぞれ詳しく解説します。
景品表示法に抵触しないようにする
エステサロンのモニターを募集するうえで注意しなければいけないのが、景品表示法です。例として以下のような文章でモニターの募集を行ったとしましょう。
「限定100名様に通常5,000円のエステの無料モニター募集」
この場合は「通常5,000円」という表記について二重価格表示の規定を守らなければいけません。二重価格表示の規定に反しないためには、過去8週間かつ直近2週間で通常価格として販売している実績が必要です。
モニター募集の文章次第では、景品表示法に抵触してしまう可能性があります。法律の内容を十分に理解したうえで、文章を作成しましょう。
ルールや条件を周知しておく
契約後に報酬金額や支払い条件を巡ってトラブルが発生する事例は少なくありません。「どういった条件で支払いが行われるのか」「どれくらいの金額を支払うのか」は、募集する際に必ず明記しておきましょう。
モニターの人選を念入りに行う
エステサロンのモニターは、写真をホームページに掲載することを前提にして選びましょう。ホームページを見た方が「通いたい」と思えるように、変化の激しい写真を掲載するのが大切です。
そのためには、モニターの人選を入念に行わなければいけません。
個人情報の取り扱いには注意する
モニターの募集を行うと、数多くの個人情報を取り扱うことになります。万が一にでも、個人情報が流出することがないように、徹底して管理を行いましょう。
特に写真の管理には注意してください。ホームページに掲載する場合は、顔を隠して個人が特定されないようにしましょう。個人情報を巡ってトラブルが起こってしまうと、サロンの評価を大きく下げることになりかねません。
報酬の支払いは速やかに行う
報酬の支払いはなるべく速やかに行いましょう。支払いが遅いと、悪質な業者と勘違いされてしまう可能性があります。悪い口コミが目立つようになると、新規顧客の確保が難しくなるのはもちろん、既存のお客様も離れてしまうかもしれません。
モニターの開始前には、必ず契約書を結ぶ必要があります。契約書には報酬について必ず記載しておき、その内容に従って支払いを行いましょう。
モニターを活用してエステサロンの集客を行おう!
エステサロンのモニター募集には数多くのメリットがあります。特に開業時や新規メニュー追加時に利用することで、集客に繋げられる可能性が高いです。思ったような集客ができていない場合は、ぜひモニターを活用してみてください。
一方で、やり方次第ではサロンの評判を落とすことにもなりかねません。不信感を抱かれないように、個人情報の取り扱いや報酬の支払いは徹底して行いましょう。