脱毛サロンで新たな顧客を獲得する方法の1つに、紹介制度があります。
家族や友達のような身近な人から情報を得ることで、新規顧客が安心して契約しやすくなる紹介制度。他の広告と比べて費用対効果が高いこともあり、近年注目されています。
新規顧客を多く獲得し、効率良く売上を伸ばすために、紹介制度をどのように導入すれば良いのかを具体的にお伝えします。
脱毛サロンの集客に有効な紹介制度
紹介制度(リファラルマーケティング)は、既存顧客の紹介で新規顧客を獲得する集客方法です。紹介制度の大きな特徴として、紹介者と被紹介者の双方にメリットがあることが挙げられます。
被紹介者が実際に施術を契約した時点で、紹介者はサロンからギフトカードや化粧品の特典を受け取ることができます。
また、被紹介者は身近な人から情報を得ることで、安心して施術を受けられます。紹介された人にも特典があり、お得に施術を受けられる場合もあります。
脱毛サロンが紹介制度を実施するべき理由
脱毛サロンにおいて、紹介制度は集客力アップにとても効果的です。紹介制度を利用して集客すべき理由を具体的にお伝えします。
情報の信頼性が高く、契約に繋がりやすい
紹介制度を通して脱毛サロンの利用を検討するユーザーは、実際に施術を体験した知人の情報を得た上で来店します。そのため、カウンセリングや施術でギャップを感じにくくなります。
従って、紹介制度を通じて来店する新規顧客は契約してくれる確率が高いと言えます。
複数人紹介してもらえる可能性がある
一度知人を紹介したお客様は、連続して複数人を紹介してくれる傾向にあります。さらに、被紹介者としてサロンに通うようになったお客様が、また別の人を紹介してくれる場合もあります。
このように、1人の既存顧客を通して何人も新規顧客を獲得できる可能性が生まれ、効率良く集客することができます。
費用対効果が高い
紹介制度自体の宣伝は必要ですが、施術メニューはお客様がサロンの代わりに宣伝してくれるため、広告に比べて宣伝コストが低くなります。効率良く集客でき、かつ費用があまりかからない紹介制度は、費用対効果が高い集客方法であると言えます。
不景気や物価高、脱毛業界における数多くの競合の存在を考えると、広告費を抑えられる紹介制度をぜひとも取り入れたいものです。
広告を見ないユーザーに訴求できる
広告を出稿したとしても、全てのターゲットの目に留まるわけではありません。紹介制度ではWeb広告で集客できないユーザーにも既存のお客様を通して情報が届き、より幅広いユーザー層に訴求することが可能です。
データ分析に役立つ
紹介制度を利用してくれたお客様にアンケートを実施し、集客に役立つ様々なデータを得ることができます。
- 紹介者が感じるサービスの魅力
- 友人に勧めたいと思った理由
- 被紹介者が脱毛サロンに興味を持ったきっかけ
- 紹介されて利用しようと思った決め手
このように、普段施術を受けている紹介者、初めてサロンを利用する被紹介者という2つの視点からお客様の声を聞くことができます。紹介制度は既存顧客に対するサービスの向上や、新たな集客のヒントとなるデータを得る絶好の機会です。
紹介制度を実施する7つのステップ
紹介制度を実施する際は、事前準備とフィードバックが重要です。下記の7つのステップを踏んで進めていきましょう。
- サービスや商品を調査する
- 目標、ターゲットを決定する
- 目的に応じて期間を設定する
- 魅力的な内容を考える
- できる限り多くの手段で告知する
- 時間をおいて再度呼びかける
- 結果を分析する
サービスや商品を調査する
多くのお客様に紹介したいと思ってもらうためには、顧客満足度を上げることが大切です。検討するメニューや商品についてお客様が魅力に感じている要素、不満に思うことなどを、アンケートを取るなどして把握しておくとよいです。
目的、ターゲットを決定する
目的やターゲット層に応じて、採用する施術メニューや魅力的な特典が異なります。従って、紹介制度を実施する目的、そして獲得したいターゲットの年齢や性別、ライフステージといった属性を決めておく必要があります。
- 目的をどれくらい達成できたのか
- 思った通りのターゲットを集客できたのか
- 顧客層に特典は効果的だったのか
目的やターゲットを決めておけば、終了後にこのような詳細な観点で結果を分析することができます。
目的に応じて期間を設定する
紹介制度を通年実施する場合と、期間限定で実施する場合。それぞれ違ったメリットがあります。紹介制度の目的に応じて、より効果的な実施期間を選びましょう。
通年実施する
紹介制度を通年実施するメリットとしては、お客様に覚えてもらいやすいことが挙げられます。常に紹介制度を告知することによって強く印象付けることができ、お客様が知人に紹介してくれる可能性が高くなります。
期間限定で実施する
期間を決めて紹介制度を実施して、期間中に高いニーズを持っているであろうユーザーをターゲットにするというのも有効な集客の1つです。
例えば、進学や就職でライフステージの変化を迎える人が多い新生活シーズンは、
「先輩や友人が利用しているサロンで安心して脱毛したい。」
といったユーザーにアプローチすることができます。
魅力的なキャンペーン内容を考える
事前に調査したお客様の感想やニーズを踏まえて、魅力的なキャッチコピーを考えることが大切です。特典のメリットやサービスの魅力といったコピーでお客様の注目度を高めましょう。
また、紹介制度を利用する時にフォームに入力する氏名や会員番号といった情報は、できる限り簡素にしましょう。ユーザーが気軽に参加できるということも、紹介制度に必要な要素です。
紹介を通して契約に至った際の特典もよく考えて決定する必要があります。
- 割引券
- 化粧品などのプレゼント
- 特別な施術メニュー
- ギフトカード
このような種類の特典が挙げられます。
紹介者、被紹介者共に特典をつければ、双方にメリットがありお互い参加しやすいでしょう。また、割引券やギフト券の場合、「当日のお会計から使用可能」など、できる限りすぐに使えるようにすると、お客さまが利用しやすくなります。
紹介制度を利用するきっかけの1つになるように、設定したターゲット層にとって魅力的な特典を導入できるとよいです。
できる限り多くの手段で告知する
幅広く告知することで紹介制度について多くの人に知ってもらいましょう。
- SNSやメルマガ
- ホームページ
- 店内のポスター
このように、紹介制度について発信する手段はたくさんあります。中でもSNSは、サロンを気に入ってくれているお客さんがフォローしている場合が多く、「サロンを誰かに紹介したい」というモチベーションが高い人に認知してもらえる可能性が高いのでおすすめです。
できるだけ多くの手段を使って告知すれば、お客様が紹介制度の情報を目にする機会が増えるでしょう。
結果を分析する
実施期間中の売上や客層を計測し、通常時と比較することで、紹介制度がどれくらい集客に効果的だったのかを把握することができます。
売上が上がった、特定の客層の集客力がアップしたなどの変化がどうして起こったのかを考察し、今後の集客に活かせるとよいです。
紹介制度で効率的に売上を伸ばそう
脱毛サロンにとって紹介制度は、少ないコストで大きな成果を挙げられる集客方法です。また、紹介制度を利用してくれたお客様の声は、集客の貴重なヒントとなります。
今回解説した段階をしっかり踏んで紹介制度を実施し、着実に新規顧客を獲得しましょう。