プロのスタッフではなく、自分自身でマシンを操作して施術を行うセルフエステ。リーズナブルな価格でプロ仕様のマシンを使用できるということで、年々利用者も増加しています。

ただ、初めてセルフエステを利用する方が悩みがちなのが利用頻度です。

セルフエステサロンの中にはサブスクリプション形式で利用し放題のタイプもありますが、たくさん通えば良いというわけでもありません。

今回のコラムでセルフエステの理想的な利用頻度について解説するので、これからセルフエステを利用する、あるいは利用し始めたばかりという方はぜひ参考にしてみてください。

ターンオーバーの仕組みを知ろう

セルフエステの利用頻度について解説する上で、必ず理解しておかなければならないのがターンオーバーです。

耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、ターンオーバーとは肌の細胞が生まれ変わり、古い肌から新しい肌に切り替わるサイクルのことを指します。

ターンオーバーがあることによって、肌の状態は常に変動しています。そのため、セルフエステでも肌の周期があるということを理解し、適切な頻度で施術を行う必要があります。

理想的なセルフエステの利用頻度

ターンオーバーの仕組みを理解した上で、理想的なセルフエステの利用頻度をお伝えします。ただ、顔と身体で頻度は異なるので、それぞれに分けて解説します。

フェイシャルエステの利用頻度

まず顔の施術を行うフェイシャルエステの場合、理想的な利用頻度は2週間に1回です。

ターンオーバーの周期は部位によって少なからず異なりますが、おおよそ4週間〜6週間といわれています。同じ細胞に対して何度も施術を行うと刺激が大きすぎてしまい、肌荒れを引き起こす要因にもなりかねません。

特に顔の肌は身体に比べて皮膚が薄いため、少しの刺激でも影響を受けやすいです。もちろん個人差もありますが、最初は2週間に1回を目安として、効果の出方に応じて微調整していきましょう。

ボディエステの利用頻度

続いてボディエステの利用頻度ですが、およそ1週間に1〜2回程度がおすすめです。

ターンオーバーが1周するまでに多くて10回ほど施術できることになりますが、身体は皮膚や脂肪の厚みがある分、十分な効果を得るためにはある程度の刺激が必要です。

ただ、身体の中でも部位によって肌の厚みは異なりますよね。例えば、お腹や太ももなどは脂肪が溜まりやすいため、重点的にマシンを当てることをおすすめします。

マシンや機能で利用頻度は違う

フェイシャルエステとボディエステで分けて理想的な頻度を解説しましたが、厳密には使用するマシンや、そのマシンに搭載されている機能によっても異なります。

• サーマルフラクショナル
• EMS
• エレクトロポレーション
• ラジオ波
• キャビテーション
• 吸引
• LED

例えば、現在主流になっているエステマシンには上記のような機能が搭載されており、それぞれ効果も異なります。当然、同じ部位に使用する場合も適切な利用頻度は変動するため、セルフエステを行う場合は必ず説明を読むようにしましょう。

1回のセルフエステの施術時間はどれくらい？

例え頻度が全く同じでも、施術時間が違えば効果の出方にも差が生まれます。それに1回の時間が短すぎると十分な効果を得られず、長すぎると肌トラブルを引き起こすリスクが高まります。

そのため、利用頻度だけでなく、一度の施術にどれほどの時間をかければいいのかも理解しておく必要がありますが、おすすめは1部位につき10分程度です。

マシンを肌に当てるとじんわりと温かくなってくるので、心地良く感じる程度の出力に調節しつつ、10分ほど当て続けてください。ただ、同じ箇所に当て続けると火傷を負ってしまうので、マシンは常に動かし続けることを意識してください。

セルフエステを毎日行うとどうなる？

既に解説した通りですが、セルフエステを毎日行ったり、長時間使用し続けると、逆に肌トラブルを引き起こしたり、臓器にダメージを与えてしまうリスクがあります。

• 適切な利用頻度
• 適切な施術時間
• 適切な出力

以上を理解した上で、安全にセルフエステを利用しましょう。

「早く痩せたいから」といった理由で無理な頻度・出力で施術を行ってしまう方もいらっしゃるので、くれぐれも注意してください。

セルフエステの効果が出るのはいつ？

ちなみにセルフエステの効果はいつ頃から出始めるのでしょうか。

全く効果を感じられないのに何度も何度も利用し続けるのも難しいですが、早い場合は1回目の施術で効果を感じられます。施術後、フェイスラインやお腹まわりがすっきりしたという声を聞くこともありますが、決して嘘ではありません。

ただし、効果はマシンの性能によって異なります。例えば、同じキャビテーション機能を搭載したマシンでも、機種が違えば効き目にも差があるでしょう。

そのため、セルフエステサロンを利用する際はどのようなマシンを利用しているのか、利用者の口コミはどうなのかなど、きちんとリサーチした上で検討することをおすすめします。

通常のエステとの差はある？

セルフエステサロンを利用する際に気になるのが、通常のエステサロンと効果に差はあるのかということです。

使用しているマシンが同じ業務用エステマシンであれば、効果が同じでも不思議ではありませんよね。そしてもし効果が同じなら、価格が安いセルフエステサロンの方が良いように思えます。

しかし、実際はエステマシンの操作の仕方によって少なからず効果に差が現れます。マシンを当てる力加減や動かすスピードなど、マシンエステでも技術が必要です。

だからといって決してセルフエステに意味がないわけではありません。プロのスタッフによる施術には劣るかもしれませんが、説明に沿って施術を行えば、きちんと効果を得られるでしょう。

家庭用の美顔器・美容器と併用できる？

近年は家庭用の美顔器や美容器も流行ってきていますよね。価格は商品によって数千円から数十万円と非常に幅広いですが、自宅でゆっくりケアできるのは大きな魅力です。

そんな家庭用美容機器ですが、セルフエステと併用しても特に問題はありません。頻度が高くなり過ぎないようにさえ注意すれば、効果的に使い分けることができるでしょう。

セルフエステの効果を高めるポイント

最後にセルフエステの効果を高めるポイントを3つほど紹介します。効果を倍増させるため、以下のことを覚えておきましょう。

• 食事や運動も意識する
• 施術前後の食事は控える
• 生理前・生理中は控える

食事や運動も意識する

大前提として、どれだけエステマシンを使ってもそれだけで効果が出るわけではありません。

例えばダイエットが目的の場合、セルフエステの役割はあくまで痩せやすい身体作りを補助することです。マシンを当てるだけで脂肪がなくなっていくようなことはありません。

そのため、セルフエステを継続することはもちろん、食事や運動にも気を付けましょう。生活習慣全体を改善することで、効果も現れやすくなります。

施術前後の食事は控える

次に施術前後の食事は控えるということです。

直前に食事をとり、お腹に食べ物が入っている状態で施術を行うと、気分が悪くなってしまったり、せっかくの施術の効果が半減してしまうというリスクがあります。

また、施術直後は身体全体が温まり、カロリーを吸収しやすい状態になっています。そこに糖分や脂質を摂取してしまうと普段以上に吸収してしまうため、施術前後の約2時間の食事はおすすめしません。

生理前・生理中は控える

生理の前や生理の途中は女性ホルモンの影響で脂肪が燃えにくくなっています。そのような状態での施術も効果を半減させてしまうので、タイミングを見てセルフエステを行うようにしましょう。

ただ、反対に生理後の1～2週間は代謝が上がり、脂肪が燃えやすくなっている時期です。水分と一緒に体内の不純物を排出しやすくなっているため、セルフエステを行うのにぴったりのタイミングだといえるでしょう。

セルフエステは頻度を守って利用しよう

本文で解説したように、セルフエステは頻度を含め、ルールを守って利用することが大切です。利用方法を誤ると、十分な効果を得られないだけでなく、肌荒れや体調不良を引き起こす恐れがあります。

どのセルフエステサロンでも何らかの事前説明が用意されているはずなので、初めて利用する際は使用方法をよく理解するようにしましょう。正しいルールを守って、安全にセルフエステを行ってください。