エステ業界の競争率は年々高まっており、開業してから短期間で廃業してしまうケースも珍しくありません。売上を安定させ、長く経営していくためには、新規顧客はもちろん、リピーターも獲得していく必要があります。
そこで本記事では、効率的な集客方法を確立するポイントについて解説していきます。サロン開業を検討されている方や、経営にお悩みを抱えている方など、ぜひ参考にしてください。
エステサロンに効果的な集客方法
エステサロンの集客としては、以下のような方法が考えられます。
- ホームページ・ブログ
- SNS
- ポータルサイト
- Googleビジネスプロフィール
- Web広告
- 折り込みチラシ・フリーペーパー
- 口コミ・紹介
ホームページ・ブログ
ホームページは他の媒体と比較し、デザインの自由度や掲載できる情報量が優れており、サロンの魅力を最も伝えやすい集客方法の一つです。記載情報はサロンによって多種多様ですが、以下のページは必ず作るようにしましょう。
- トップページ
- サロンのコンセプト
- 施術メニュー
- 料金・メニュー
- 店舗概要
ホームページを作成する上で大切なことは、「このサロンを利用してみたい」と感じてもらうことです。エステサロンは競合の数が多いため、自分のサロンにしかない強みを押し出す必要があります。
メニューの豊富さや価格設定、スタッフの写真やメッセージ等を盛り込み、魅力的なホームページにしましょう。また、ブログページを作成し、サロンの日常や美容に関するコラムを発信していくことでも集客が望めます。
SNS
SNSは実際に集客効果を発揮するまでにある程度の時間を要しますが、コストの低さが大きな魅力です。
Instagramはユーザー数が国内で3300万人を突破しており、多数の人へアプローチできます。画像コンテンツがメインなので、サロンの雰囲気やスタッフについて発信することで、親近感を抱いてもらうことができます。短尺の動画を投稿する「リール」機能では、サロンへの道順を動画で説明することも可能です。
Facebookは実名で登録をする必要があるため、信頼性が非常に高いです。閲覧自体は登録がいらないため、多くの人へアプローチができます。
Twitterはリツイート機能による拡散力が魅力です。フォロワーを起点として、サロンのことを知らないユーザーにも投稿を見てもらうことができます。
LINE
LINEは主に連絡手段として用いますが、即時性の高さが期待できる媒体です。LINE@機能を活用することで、サロンのキャンペーン情報やクーポンを不特定多数のユーザーに一度に配信することができます。
TikTok
TikTokは動画投稿に特化したSNSです。大きな特徴は、フォローしていないアカウントの動画がランダムで流れてくるおすすめ機能です。サロンのことを知らない層にも動画を見てもらえる可能性が高いため、新規顧客の獲得に効果的です。
例えば、美容業界ではビフォーアフターの動画が人気なため、施術の前後を比較した動画などを投稿することで来店の動機に繋がります。
ポータルサイトへの掲載
ホットペッパービューティー等のポータルサイトには、美容への関心や意識の高いユーザーが集まりやすいです。競合の数が多いことや、掲載コストがかかるというデメリットがあるものの、高い集客効果が期待できます。
Googleビジネスプロフィール
参照:https://www.google.com/intl/ja_jp/business/
Googleビジネスプロフィールとは、検索結果にサロン情報を大きく表示させることができるサービスです。検索結果に表示させることで、必要な情報を一目で確認することができます。掲載できる情報は、以下の通りです。
- サロン名
- 住所
- 電話番号
- 営業時間
- 写真
- サービスのカテゴリー
- ウェブサイト
- 口コミ
中でも口コミはサロンの評価に直結する要素ですが、例え低評価を付けられても、編集や削除することができません。どんな口コミにも返信し、お客様と真摯に向き合っているという姿勢を見せることが大切です。
Web広告
Web広告は業界全体で見ても積極的に活用されている手法の一つです。いくつか種類があるため、それぞれの特性をしっかり把握した上で使い分けていきましょう。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索したキーワードと連動し、検索結果に上位表示させる広告です。元々エステサロンに関心のある層へアプローチをするので、短期間で多くのアクセス数を期待できます。
ディスプレイ広告
Webサイトやアプリなどに表示される、画像や動画の広告をディスプレイ広告と呼びます。ユーザーの目を引くような高いデザイン性が求められますが、ターゲットを細かく設定できるため、効果的に集客することができます。
リターゲティング広告
リターゲティング広告は、ホームページの閲覧履歴があるユーザーに再度流す広告のことを指します。既に認知を得られている層に広告を流すため、新規顧客だけでなくリピーターの獲得にも効果的です。
折り込みチラシ
ここまでWeb上の集客方法をご紹介してきましたが、折り込みチラシのようなアナログの広告で得られる効果もあります。配布地域を近隣に限定することで費用を抑えられますが、ターゲット層を細かく設定することが難しいというデメリットもあります。
口コミ・紹介
友人や家族の紹介も来店のきっかけとしてはよくある理由です。既に見知った人物から紹介されることで、初めて利用する際のハードルを大きく下げることができます。直接の紹介はもちろん、ポータルサイトなどのWeb上での口コミ評価も重要であるため、一人ひとりのお客様に丁寧に接客することを心がけましょう。
集客を成功させるコツ
ターゲット層を設定する
集客をする際は、「来店して欲しい層」を明確に定めておくことが重要です。性別や年齢、職業、生活スタイルなど、ターゲットの特性に合った広告媒体を選びましょう。
詳細に情報を掲載する
初めてのサロンに来店する際は、施術の内容、価格、スタッフ、アクセス、口コミ、効果などあらゆる情報を把握したいという心理が働きます。情報が曖昧なサロンは信頼性に欠けるため、写真も使いながらサロン全体をイメージしやすくすることを心がけましょう。
リピーターを増やすためのポイント
ここからは、新規顧客をリピーターにしていくためのポイントを解説していきます。
2回目以降の特典を付ける
エステサロンは初回割引やキャンペーンが多く、初回をはしごするような形で施術を受ける方が少なくありません。そのような層は、回数券やコースで契約をすることへのハードルが高いため、2回目以降もお得だと感じてもらえる施策を打ち出すことが重要です。
コースの契約を強制しない
前述したように、2回目以降の来店を勧めることは重要ですが、無理に契約を迫ることは逆効果です。施術内容によっては効果が表れるまでにある程度の時間を要することもあるため、即日の決断を迫るのは控えましょう。施術後に好印象を持ってもらうことが、結果的に再来店や契約に繋がります。
内装にこだわる
エステサロンに来店する方は、非日常や贅沢感を味わうことを楽しみにしていることが多いです。エステサロンならではの高級感や清潔感を演出することで、顧客満足度にも繋がるでしょう。
適切な方法で集客をしよう
エステサロンの経営は簡単ではありませんが、美容への関心度は年々高まっているため、正しい方法で集客をすれば大きな結果が期待できます。今回紹介したことを参考に、人気のサロンづくりを目指しましょう。