美容サロンの開業にあたって、不安を抱くオーナー様は少なくありません。やるからには失敗したくない、と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、サロン経営に失敗する原因を6つピックアップしてお伝えします。あわせて、成功させるためのポイントも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
廃業する美容サロンは多い
美容業界の廃業率は低くなく、美容サロンは開業1年でおよそ60%が廃業するともいわれています。一方で、出店数は毎年3,000件に上るとされていますが、美容所の届出のないサロンまで含めると、その数はもっと多くなりそうです。
美容サロンの開業には、特別な資格や届出が不要なケースが多いため、開業しやすい業界として人気があります。しかし、そのぶん競争が激しいほか、社会経済の状況に左右されやすいことなどが主な要因です。
サロン経営に失敗する6つの内的要因
前述のとおり、美容業界は、開業にあたって特定の資格や免許を求められないケースが多く、参入障壁が低い業界として人気です。しかし、残念ながら10年以内にそのほとんどが廃業するという厳しい現実に向き合わなければなりません。
ここでは、サロン経営に失敗する主な内的要因を6つ紹介します。
ターゲットが曖昧
サロン経営において、明確なターゲット設定がないと、効果的なマーケティングやサービス展開が難しくなります。たとえば、20代向けのトレンド重視のエステと、40代以上のエイジングケア中心のサロンでは、内装やメニュー、価格帯が異なります。
しかし、ターゲットを曖昧にしてしまうと、「誰のためのサロンなのか」が伝わらず、リピーター獲得が難しくなるでしょう。また、とくに競合が多いエリアでは独自性を出すことが重要で、特定の客層に刺さる施術やプロモーションを行わないと埋もれてしまいます。ターゲットが明確でないと、集客の費用対効果も下がり、経営が行き詰まるリスクが高まります。
内装デザインが素人っぽい
サロンの内装は、お客様が受け取るサロンの第一印象になりえます。美容業界は、基本的に美しさを提供するビジネスなので、店舗にも清潔感や高級感などが求められます。
しかし、コストを抑えるために素人感のあるDIYを行ったり、統一感のない装飾を施したりすると、来店したお客様が「プロフェッショナルな価値」を感じにくくなるでしょう。ましてや、高単価メニューを提供する場合は、内装のクオリティが価格設定に見合っていないことで信頼を失いやすいです。
さらに、圧迫感がある狭い空間や外の音が聞こえる室内は、リラックスできる環境にならず、リピート率が下がりかねません。
ビジネスに計画性がない
「美容が好きだから」という理由だけで開業し、明確な事業計画を立てずに始めると、資金不足や集客の問題に直面する可能性が高くなります。開業前には、次のようなことを行い、具体的な経営戦略を立てましょう。
- 市場調査
- 資金計画
- 収支シミュレーション
- ターゲット設定
- 集客施策
この中でも、とくに開業初期にかかる運転資金の計算が甘いと、売上が安定する前に資金が尽きかねません。また、定期的な経営の見直しを怠ると、競争環境の変化に対応できず、結果的に経営が行き詰まることになります。
スタッフが育たない
スタッフのスキル向上が進まないサロンは、顧客満足度が低下し、リピーターが増えにくくなります。技術や接客の指導が不十分なまま現場に出してしまえば、施術の品質が不安定になり、クレームの原因にもなりかねません。
また、適切な研修制度や教育プログラムがないと、スタッフのモチベーションが低下し、離職率が高くなる傾向があります。美容業界では、スタッフの定着率が低いと経営の安定性にも悪影響を及ぼします。
価格設定が不適切
提供するサービスにおいては、適切な価格設定が重要です。サービスに対して価格が安すぎれば利益が出ず、高すぎれば顧客離れにつながりかねません。
たとえば、近隣の競合サロンの料金よりも極端に安いと利益率が低くなり、長期的な経営が難しくなります。一方で、相場よりも高すぎると、それに見合うだけの技術や雰囲気といった付加価値がないとお客様は納得しません。
適正な価格設定を行うには、次のようなことを意識して、利益が確保できる料金を設定する必要があります。
- ターゲット層
- 施術時間
- 消耗品費
- 運営コスト
効果的な集客が実現できていない
サロン経営に失敗する大きな要因の一つが、効果的な集客ができていないことになります。開業してすぐに集客できなければ、固定費が経営を圧迫し、短期間で廃業に追い込まれかねません。
集客がうまくいかない要因としては、次のようなことが挙げられます。
- SNSやWebマーケティングを活用できていない
- ターゲットに合った広告戦略をとっていない
- 口コミの活用が不足している など
とくに、美容業界ではInstagramやGoogleマップの口コミが重要な集客ツールになるため、オンラインでのプロモーション戦略は不可欠です。ネットで探しても見つからないサロンは、お客様に不信感を与えるため、対策が必要です。
サロン経営を成功させるポイント
廃業率が高い業界において、成功しているサロンは何をしているのでしょうか。ここでは、サロン経営を成功させるポイントを解説します。
ターゲットと提供するサービスを明確にする
提供するサービス、広告施策、お店の雰囲気づくり、これらすべてにおいて明確なターゲット選定は欠かせません。たとえば、「40代女性」「20代男性」のように、お客様の層によって、経営戦略が大きく異なります。
ターゲットが曖昧なままだと、誰に向けたサロンなのかが伝わらず、集客が難航します。次のような工夫で、リピーターの獲得を図りましょう。
- 競合が多いエリアではニッチなターゲットを設定する
- ターゲットのニーズを分析してキャンペーンを展開する
資金計画をしっかり立てる
サロンの開業時には、以下のような費用が必要です。
- 店舗取得費用
- 内装工事費
- エステ機器の購入費
- 人件費
- 広告宣伝費 など
これらの準備には、少なくとも数百万円の初期投資が必要になるほか、運転資金の確保が不十分だと経営が行き詰まる可能性があります。そのため、一般的に運転資金は6か月〜1年分確保することが推奨されています。
また、価格設定や収益見込みを正確にシミュレーションし、明確な売上目標の設定も重要です。必要であれば、補助金・融資制度などを活用するのもよいでしょう。
競合との差別化を図る
美容業界は競争が激しいため、成功するためには、以下のような差別化施策が不可欠です。
- 施術技術の専門性が高い
- 独自のサービスを提供
- 最新のエステ機器を導入
- 接客や空間演出にこだわる
- ターゲットに合わせたブランディングを強化 など
他店では得られない価値を明確に打ち出してお客様の関心を引くほか、 口コミやSNSを活用し、信頼関係を築くことも大切です。
開業・運営支援サービスを活用するのも一案
サロン経営が初めての人には、開業・運営支援サービスを活用するのがおすすめです。これらの支援サービスでは、以下、さまざまなサポートが受けられます。
- 資金調達のアドバイス
- 機器の選定
- メニュー構成のアドバイス
- 集客戦略の立案 など
サロン向けコンサルティングを利用することで、開業後の運営ノウハウを学びながら、売上を安定させることも可能です。また、補助金や助成金の活用をサポートしてくれるサービスは、資金面での負担を軽減するのに役立ちます。
運営の経験がない場合でも、このようなサービスを活用することで、リスクを抑えつつ成功しやすいサロン経営が可能になります。
サロン経営は事前準備が大切
美容業界は競争が厳しく、廃業率が高い傾向にあり、資金計画やターゲット選定が甘ければ、あっという間に経営が困難になります。安定したサロン運営を実現するためには、事前に経営戦略を決めることが大切です。無理のない資金計画を立て、コア業務に注力できるようにしておきましょう。
初めての開業で不安な方には、実績のある美容機器メーカーが提供している開業サポートを受けるのがおすすめです。経験豊富なプロのサポートが受けられるので、初めてでも安心して開業できます。