Instagramを運用しているものの、インスタ広告を活用できていないエステサロンは少なくありません。Instagramでの集客がうまくいっていないサロンは、一度インスタ広告の利用を検討してみるとよいでしょう。

この記事では、エステサロンがインスタ広告を活用して集客するためのコツと、注意点について解説しています。

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インスタ広告とは


Instagramを利用して、特定のターゲットに向けた広告を配信するサービスです。広告形式はさまざまで、ユーザーが日常的に利用する次のようなページに溶け込む形で表示されます。

  • ストーリーズ
  • フィード
  • リール
  • 検索ページ

ターゲティング機能に優れており、年齢や性別、興味、行動履歴といったデータを基に、特定の層に広告を届けることが可能です。また、広告主はキャンペーンの目的に応じて、ウェブサイトへのアクセス、ブランド認知度向上など、さまざまな目標を設定できます。

このほか、インスタ広告は分析機能も充実しているため、広告の効果をリアルタイムで確認しながら改善することが可能です。

【エステサロン】インスタ広告の設定


インスタ広告は、やみくもに配信しても効果が薄いため、配信エリアやターゲットのほか、どこに表示させるかなどをしっかり設定する必要があります。

広告を出すエリアを設定

多くのエステサロンは地域密着型のビジネスなので、周辺エリアの潜在顧客に向けて広告を配信することで効果的に集客が図れます。インスタ広告では、次のようにエリアを設定することが可能です。

  • 郵便番号
  • 都道府県
  • 市町村
  • 特定の場所の半径 など

たとえば、配信範囲をサロンの周囲5km以内に絞る、アクセスしにくい地域を除外する、といった工夫で無駄な広告費を削減できます。ただし、エリア選択を間違うと、意図していない地域に広告が配信されて費用対効果が得られなくなるので注意が必要です。

ターゲットの選定

ターゲット層を明確に設定すると、エステに関心がある見込み客に対して効果的なアプローチが可能です。

設定では、性別、年齢、興味・関心、ライフスタイル、行動履歴などの要素で、ターゲットを細かく指定できます。たとえば、「30代の女性で、美容、スキンケア、リラクゼーションに関心がある年収の高い人」のように絞り込むことが可能です。

ただし、個人情報はFacebookデータに依存するので、正確に特定のターゲットにのみ配信されるとは限りません。

配信面の選定

配信面を適切に選定することも、エステサロンの集客成功には欠かせません。投稿フィード、ストーリーズ、リール、発見タブなど、それぞれの配信面の特徴を理解し、目的に応じて選びましょう。

たとえば、投稿フィードは視認性が高いため、画像や動画でサロンの詳細な情報を伝えるのに適しています。一方、ストーリーズやリールは短時間で目を引く内容を配信するのに効果的で、ビフォーアフター動画やキャンペーン告知などに向いています。

また、出稿後にどの配信面が最も効果的か検証することで、広告運用のパフォーマンスを最大化することが可能です。

エステサロンのインスタ広告3つの注意点


インスタ広告は、ガイドラインやポリシーに従って運用しなければ、集客につながらないばかりかアカウントを停止されるリスクがあります。注意点を確認し、適切に運用しましょう。

怪しまれないインスタ運用をする

残念ながらインスタには詐欺広告も多く、場合によっては怪しまれて集客につながりません。そのため、エステサロンのインスタ広告運用では、信頼性を損なわない投稿や広告作成が重要です。

次のような広告は、ユーザーに不信感を与えるため注意しましょう。

  • 「1回でウエスト-10cm!」など効果を誇張する内容
  • 加工が疑われる画像
  • Googleマップに店舗情報が出ない など

とくに、ビフォーアフター写真を使用する場合は施術効果を正確に伝え、誇大広告と受け取られないよう細心の注意が必要です。また、広告ばかりで通常の投稿がない場合も不信感が高まります。定期的な投稿やコメントのやり取りを行うことで、お客様に安心感を与えましょう

このほか、広告で見た店舗をお客様が検索する可能性にも気をつけてください。Googleマップに表示されないことで怪しさが増すため、Instagram運用とあわせてGoogleマップ対策もする必要があります。

広告ポリシーに注意

インスタ広告を運用する際には、Meta(旧Facebook)の広告ポリシーを遵守しましょう。このポリシーでは、広告の内容や表現方法に関するガイドラインが定められています。もし違反があった場合は、広告の掲載が停止されるだけでなく、アカウントの利用が停止されかねません。

エステの広告では、身体の変化を強調する広告や、誤解を招くような画像、文言に注意が必要です。また、広告の審査では変遷先もチェックされるため、Webサイトや予約ページに違反がないかどうかも大切なポイントです。

法令とガイドラインを守る

インスタ広告では、法令やガイドラインも遵守しなければなりません。日本では、景品表示法や薬機法などが広告にも適用され、効果を保証する表現、医療行為と誤解される表現は禁止されています。

たとえば、「たった1回でシワが消える」「永久脱毛」といった表現は、法令違反になる可能性があります。また、業界団体が定めるガイドラインにも目を通し、施術内容や効果を正確に伝えられるよう心がけましょう。

インスタ広告の費用

インスタ広告には次のような課金方法があり、それぞれ特徴や費用の目安が異なります。

  • クリック課金:1クリック40円〜100円
  • インプレッション課金:1,000回の表示で500円〜3,000円
  • 再生数課金:1再生4円〜10円ほど

クリック課金は、広告がクリックされなければ費用が発生しないので、高い費用対効果が期待できます。また、広告費を一定に保ちたい場合はインプレッション課金がおすすめですが、成果につながらなくても課金されるため、クリック率が低ければ単価は割高になるでしょう。

このほか、再生数課金は動画を視聴した興味関心の高いユーザーに広告費があてられるものの、他の課金方式に比べて高額になりがちな点に注意が必要です。

インスタ広告を集客につなげるコツ


インスタ広告で集客するためには、広告だけでなく、通常の投稿やリンクへの導線も設計しなければなりません。場合によっては、専門家を頼ることも大切です。

世界観を統一させる

広告で集客するためには、広告のビジュアルやメッセージと、サロンの世界観を統一させることが重要です。たとえば、使用するカラーやフォント、写真のテイストを統一することで、ブランドイメージを視覚的に強調できます。

一方で、インスタの投稿内容と広告クリエイティブに一貫性がないと、ユーザーに混乱を与え、サロンの魅力が伝わりません。世界観を統一させて見る人に安心や信頼感を与え、クリック率、コンバージョン率を向上させましょう

予約までの導線を作る

広告から予約までの導線は、スムーズに設計する必要があります。広告を見たユーザーが簡単に行動を起こせるよう、明確なCTAを設定しましょう。

たとえば、「予約する」「お問い合わせ」といったボタンを広告に組み込むことで、次のアクションを促すことができます。広告から誘導するリンク先は、次のようなページがおすすめです。

  • スマホに最適化された予約ページ
  • 公式LINE
  • 電話予約フォーム

入力や操作が面倒だとユーザーが離脱してしまう可能性が高いため、操作性の高いシンプルなページを作成しましょう

プロに相談する

エステサロンのように競争が激しい業界では、ターゲット設定やクリエイティブの作成など、費用対効果を最大化するための知識が必要です。

そこで、専門家に依頼すれば、最適化された広告の提案や効果測定、改善提案を行ってもらえるため、成果を出せる可能性が高まります。また、広告トレンドやMetaのポリシー変更に対応できるため、法的リスクを減らし、無駄な広告配信が避けられるのもメリットです。

【エステサロン】インスタ広告で集客しよう!

インスタ広告は、特定の層に向けて広告を配信できるため、集客に有効なツールです。しかし、誇張表現や加工が疑われるような広告を出すと、不信感を抱かれて効果的に集客できません。

エステサロンの広告は、法令やガイドラインを守って適切な広告を心がけ、お客様が安心してコンタクトできるように設計しましょう。