エステティシャンとして働きたいけれど、どのような資格が必要なのかわからない、とお悩みではありませんか。働きながらでも資格が取れるのか知りたい、という人もいることでしょう。
そこで今回は、働きながらエステの資格を取得する方法についてお伝えします。資格取得のメリットやおすすめの資格もまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
エステティシャンに必要な資格は?
エステティシャンとして働くために、資格は必要ありません。未経験で美容系の資格を持っていなくてもエステティシャンになれます。
ただし、専門的な資格や知識があるほうが、お客様からの信頼は得られやすいでしょう。そのため、長くエステ業界で働きたい場合には、資格取得をおすすめします。
未経験でも働けるエステサロンは多いので、仕事をしながら資格をとることも可能です。働きたいサロンや行いたい施術に合わせて、適した資格を選びましょう。
働きながらエステの資格をとる方法
働きながらエステの資格をとる方法としては、スクールや通信講座が挙げられます。サロンで働きながら実務経験を積むことも資格取得に効果的です。
スクール
働きながら資格をとるためには、フレキシブルな時間割のスクールを活用しましょう。多くのスクールでは、平日夜間や週末に開講されるクラスを設けています。
仕事終わりや休みの日に通学することができるほか、短期間で学べるクラスも多くあります。
スクールに通うメリットは、実技と座学をバランスよく学べる点です。講師から直接指導を受けられるため技術が身につきやすく、現場で活用できるスキルが得られます。
資格試験用カリキュラムや試験対策講座があるスクールもあり、効率的に学習できる環境が整っています。
- カリキュラムの内容・期間
- サポート体制
- 通学可能な時間帯
- オンラインサポートの有無
スクール選びでは上記の点を重視し、自分の生活リズムに合ったものを選びましょう。
通信講座
仕事や家庭の都合などで多忙な人は、通信講座も検討するとよいでしょう。インターネットで講義が受けられるため、時間や場所を選ばずに学習できます。
エステの資格取得を目指す通信講座では、基礎理論から実技の動画解説までカバーしているものが多く、独学でもしっかり学べるようになっています。実技のみスクーリングを実施しているケースも少なくありません。
資格試験に特化した模試やテキストが提供される場合もあり、効率的に試験対策ができます。ただし、通信講座は自分で進める必要があるため、モチベーションの維持が重要です。
エステサロンで実務経験を積む
エステサロンで働くのは、実務経験と知識を同時に得られる効率的な手段です。サロンでの実務経験は、顧客対応やサロン運営のノウハウも学べる貴重な機会になります。
一部のサロンでは、資格取得支援制度や費用補助が行われることもあり、学びながらスキルアップを目指せる環境が整っています。
サロンで働きながら資格を取得する場合は、職場と相談しながら計画的に学習を進めることが大切です。あなたのキャリア目標に合わせて、将来に役立つ資格やコースを選びましょう。
エステ関係の資格を取得するメリット
エステ関係の資格を取得すると、次のようなメリットが得られます。
- 就職しやすい
- 給料アップにつながる
- 独立しやすい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
就職しやすい
エステ関係の資格を取得することで、業界での就職がかなり有利になります。とくに知名度や信頼性の高い資格を持っていると、より採用されやすくなるでしょう。
多くのエステサロンでは、資格保有者を優先的に採用する傾向があります。資格があることで「基礎的な知識や技術が備わっている」と判断され、即戦力として期待されるためです。
資格保有者を採用することには、サロン側にも教育コストを削減できるといったメリットがあります。
給与アップにつながる
資格取得は給与アップにもつながります。資格保有者は技術や知識が保証されているため、評価が高くなりがちです。
とくに、上級資格や専門資格を持っていると、より高度な技術を提供できると判断できます。技術力によってお客様から信頼されれば、サロンの収益に貢献できる存在として評価されるでしょう。
サロンによっては資格手当がつく場合もあり、収入を増やすことが可能です。昇進のチャンスが増えるケースもあり、将来的なキャリアアップにもつながります。
独立しやすい
資格は独立する際の大きな武器になります。資格があれば技術や知識が備わっているとみなされ、お客様からの信頼を得やすくなるためです。専門的な技術が提供できることをアピールでき、他のサロンとの差別化も図れるでしょう。
さらに、一部のスクールでは開業サポートを行っているため、資格取得から開業までスムーズに進めることも可能です。
エステ資格の取得は、スキルアップと経営の基盤作りの両面でメリットがあるため、積極的に目指す価値があります。
エステの資格が活かせる職場
エステ関係の資格があると、次のようにエステサロン以外の場所でも働くことが可能です。
- リラクゼーションサロン
- ホテル
- 美容室
- 産婦人科
リラクゼーションサロンや美容室では、ヘッドスパ、フェイシャルケアなどのサービスを提供しているケースがあり、エステティシャンが活躍しています。
ホテルではブライダルエステ、産婦人科ではマタニティエステのように、サロン以外での需要も少なくありません。専門資格を活かして転職することも考えられます。
おすすめのエステ資格
エステに関わる資格は、ほとんどが民間資格です。受験資格や条件が定められていることも多いため、事前に調べておきましょう。
AJESTHE認定エステティシャン
日本エステティック協会が認定するエステティシャン資格は、エステ業界で高い信頼性を持つ資格の一つです。実務経験が1年以上あるか、登録養成校でのカリキュラムを修了した人が受験できます。
エステティシャンとしての総合的なスキルアップに役立ち、上級資格を取得することも可能です。
AEA認定エステティシャン
日本エステティック業協会の認定する資格で、業界でも広く認知されています。
実務経験やカリキュラムの履修を経て、資格を取得します。経験の長さや保有資格によって上級資格を取得することも可能です。信頼性が高く、プロのエステティシャンとしての実績をアピールできる資格です。
JAC認定脱毛セラピスト検定
日本エステティック評議会が認定する資格です。脱毛サロンや美容クリニックで働くことを目指す人におすすめです。
検定対策講座を受講することで得られるため、比較的取得しやすい資格といえるでしょう。実務経験を積むことで、上級資格にもチャレンジできます。
SPA Wellness(スパ・ウェルネス)認定資格
エステティシャンだけでなく、ダイエットアドバイザーや介護予防セラピストなど、さまざまな認定資格があります。このほか、接客業において重要なサービスマナーの検定を受けることも可能です。
特定の資格を取得後、1年間の実務経験を経ればIPSN(国際職業人標準機構)認定の国際資格も申請できます。
CIDESCO衛生管理資格
国際的な認定資格で、実務経験と規定の資格を持っている、または認定校に通う学生であれば受験することが可能です。
次の3種類があり、それぞれ専門的な技術と知識があることを保証する資格です。
- ビューティーセラピーディプロマ
- スパセラピーディプロマ
- アロマセラピーディプロマ
ビューティーセラピストの資格取得後に、認定校でのカリキュラムを受講することで、ほかの2つの受験資格が得られます。
働きながらでもOK!エステの資格を取得しよう
エステティシャンとして働くために、特別な資格は必要ありません。しかし、お客様からの信頼を得るためには、資格があったほうがよいでしょう。
また、資格をとることで、キャリアアップや就職で有利になることがあるため、積極的に取得することをおすすめします。
エステの資格は働きながら取れるものが多いほか、実務経験を必要とする資格も少なくありません。通いやすいスクールや通信講座などを活用し、サロンと相談しながら適切な資格を取得してください。