せっかく広告を出稿しているにも関わらず、なかなか集客に繋がらないと悩んでいるサロンオーナーは少なくありません。近年ではインターネットやSNSを通じた広告も増えていますが、チラシなどの紙媒体の広告も健在です。
今回はエステサロンの集客力を上げるチラシの作り方や、チラシを利用する際の注意点について解説いたします。
もくじ
エステサロンの集客におけるチラシの効果は?
一般的に、チラシによって反応を示す人の割合は1,000人に1人程度と言われています。数字だけを見るとあまり効果が大きくない印象を受けますが、チラシの内容や配り方によってはこの数字を大きく伸ばすことが可能です。チラシにはその地域の住人に影響を与えやすいという特徴があるため、上手くいけば根強いリピーターの獲得にも繋がります。
チラシの作成方法
チラシを作る場合は、自作する場合とデザイン会社や印刷会社に依頼する場合の2パターンがあります。
自作する場合
チラシを自作するのであれば、必要なコストは印刷費のみで、デザインの制作費はかかりません。また、自身のこだわりや要望を直接反映できるため、オリジナリティのあるチラシを作りやすいです。
業者に依頼する場合
業者に依頼するというのも一つの手段です。費用はかかりますが、その分要望に応じてプロに制作してもらえるため、高いクオリティを期待できる点が魅力です。業者によっては印刷や配布まで行ってくれるところもあるため、時間と労力を大きく削減することができます。
クオリティが高いほど顧客にサロンの雰囲気が伝わり、ブランディングにも役立ちます。
チラシを作る前に意識するポイント
エステサロンのチラシを作る前の段階で意識すべきことは以下の通りです。
- ターゲットを明確にする
- 他のエステサロンのチラシを研究する
- チラシは手書きで挑戦するのも有効
ターゲットを明確にする
チラシを作成する前の段階で最も大切なのはターゲットを定めることです。どんな人に向けてのチラシかを明確にすることで、より説得力のある内容にすることができます。
幅広い層に読んでもらった方が集客効果が高いと考える方もいますが、逆効果になってしまう場合があります。できるだけターゲットを絞ることで、強い印象を残すことができます。
他のエステサロンのチラシを研究する
他のエステサロンのチラシを研究することも、良いチラシを作るためには有効です。お客様の目線でチラシを見た時に、「目に留まるチラシ」や「お店に行きたくなるチラシ」はどのような特徴があるかをチェックしてみましょう。また、反対にあまり魅力的でないと感じるチラシはなぜそう感じるのかを考えてみることで、良い部分と悪い部分を理解し、自身のサロンに活かすことができます。
チラシは手書きで挑戦するのもあり
デジタル化が進む現代では多くのチラシがパソコンで作成されていますが、あえて手書きでデザインするのも選択肢の一つです。手書き特有の温かみがサロンをより身近な存在に感じさせ、集客効果の向上が見込めます。
ただ、デザインのハードルは高くなってしまいます。パソコンのフォントにも手書き風のものがあるので、そういったものを活用するのもおすすめです。
チラシを作る上でのポイント
実際にチラシを作る際にはどのようなことに気を付けると良いのでしょうか。チラシを作る際の主なポイントは以下の通りです。
- 印象に残るワードで心を掴む
- メニューを厳選する
- 料金をわかりやすくする
- 写真を入れる
- クーポンなどを付ける
- 問い合わせ先やアクセスを明記する
印象に残るワードで心を掴む
どれだけ良い内容のチラシを作っても、読んでもらえなければその魅力は伝わりません。興味を引くキャッチフレーズを考案し、チラシを手に取った人の心を掴むことが大切です。
メニューを厳選する
お店の魅力を伝えるために、ついチラシに多くのメニューを載せてしまうことがありますが、情報過多に陥り、見づらくなってしまう恐れがあります。ターゲットに合わせて最適なメニューを厳選して載せることで、より魅力が伝わりやすくなるでしょう。
料金をわかりやすくする
チラシを見て興味を持ってもらえたとしても、値段がわからないと不安が生まれ、来店意欲を欠いてしまいます。チラシを見た人が一目で金額を理解できるように、わかりやすく料金を明示することも、来店数を増加させるポイントです。
写真を入れる
サロンの雰囲気やスタッフの写真を掲載することも、お客様に信頼してもらうためには有効な手段の一つです。特にエステサロンのようなサービス業の場合、新規顧客はもちろん、リピーターの獲得にも信頼度は重要なので、広告で認知してもらう段階から信頼を得る工夫を施していきましょう。
クーポンなどを付ける
興味関心の段階から実際の来店に繋げるためにはきっかけが必要です。おすすめの手法としては割引クーポンを付けることが挙げられ、読み手の来店意欲を高めることができます。
店舗の基本情報を明記する
迷いなくサロンを利用してもらうためにも、店舗の基本情報はしっかりと掲載しておきましょう。住所と最寄り駅、お問い合わせ先など、わかりやすい形で情報を伝えることが大切です。
チラシを作る上での注意点
エステサロンのチラシを作る上では、いくつか気をつけなければならない注意点もあります。代表例は以下の通りです。
- 禁止表現を使用しない
- 情報を詰め込み過ぎない
- 過度な割引をしない
禁止表現を使用しない
エステサロンの広告には、誇張した表現によって消費者の誤解やトラブルを防ぐために、法律や規制が存在します。例えば、薬機法や景品表示法、医師法などが規制に関連する法律です。
注意すべき禁止表現の例
下記は、注意すべき広告表現の一例です。
- 客観的な事実を示すことができない優位性を意味する最上級表現(「最強の」「No.1の」「最高級の」など)
- 医療機器・医療行為であるかのように誤認される恐れのある表現。(「シワ改善」「アンチエイジング」「細胞活性化」など)
このような禁止表現を使用すると、行政指導などの対象となる恐れがあります。お客様からの信頼維持に大きくかかわってくるため、最大限の注意を払う必要があります。
情報を詰め込み過ぎない
お客様にお店のことをよく知ってもらいたいという思いから情報量が多くなってしまうことがありますが、それは逆効果になる可能性があります。情報が多過ぎて伝えたい情報が伝わらなかったり、読みにくかったりすることがあります。チラシの中にも適度に余白を設け、読みやすいレイアウトを意識しましょう。
過度な割引をしない
競合に勝つためにメニューを値下げすることがありますが、やりすぎるとお店の経営を揺るがしかねないため、注意が必要です。行き過ぎた割引は顧客単価を下げたり、2回目以降の来店意欲を下げたりすることに繋がります。
チラシの配り方
完成したチラシを配る方法はいくつかありますが、代表的な方法は以下の通りです。
- ポスティング
- 新聞折り込み
- ビラ配り
- 周辺施設に設置してもらう
ポスティング
近隣住宅のポストに投函する方法で、営業時間外や店休日などに回ることができます。手軽さと費用を抑えられることがメリットですが、ポスティングが禁止されているマンションがあったり、他のチラシと一緒に捨てられてしまったりする可能性もある点がデメリットです。
チラシをオーナーやスタッフ自ら配る余裕がなかったり、人員が足りなったりする場合は、業者に発注するのも一つの手段です。1枚あたり2〜8円程度で依頼でき、お店の営業時間中にも配布できるので、業務に集中することができます。
新聞折り込み
新聞折り込みもチラシの配布手段としてはメジャーですが、メリットは新聞と一緒に配られることで、信頼性が高まるということです。年齢層は高くなりますが、ターゲットによっては非常に効果的に訴求できます。
地域やチラシのサイズによって費用は異なりますが、1部あたり3〜10円程度です。
ビラ配り
オーナーやスタッフ自ら手渡しでチラシを配る方法です。地域の方々にお店の存在を知ってもらうきっかけになるだけでなく、スタッフの顔がわかることからお客様の安心感にも繋がります。営業時間にはできないため、時間帯が限られるというデメリットがあります。
周辺施設に設置してもらう
周辺のお店などにチラシを置いてもらう方法です。お客様の方から手に取るため、他の方法に比べ、意欲が高いユーザーにアピールできるという特徴があります。ターゲット層が頻繁に利用しそうな場所をピックアップし、管理者に設置できるか交渉してみましょう。
チラシを上手に活用して集客を成功させよう!
今回はエステサロンのチラシについて解説しました。集客に効果的なチラシを作る上でのポイントや注意点をご理解いただけたのではないでしょうか。チラシを賢く利用して集客を成功させましょう。