いまや、インターネットを活用したWeb集客はビジネスを成功させるために必要不可欠な存在です。もちろん、エステサロンの開業でも同様で、チラシやフリーペーパーなどのオフラインの集客施策と合わせて、入念に計画する必要があります。
一口にWeb集客といっても様々な方法がありますが、今回はホームページ作成について解説していきます。
エステサロン開業でホームページを作成する予定のオーナー様、ホームページリニューアルを考えているオーナー様はぜひ参考にしてください。
もくじ
エステサロンにおけるホームページの役割とは
まずは、なぜホームページが必要なのかについてお話ししていきましょう。
- 新規顧客への認知拡大
- 既存顧客へのフォロー
新規顧客への認知拡大
エステサロンを探すとき、多くのユーザーは、インターネットやSNSなどさまざまな媒体を利用して検索します。
例えば、近隣住民に向けてポスティングを行ったとしましょう。店舗の存在を知ったユーザーは、検討段階に入るとより多くの情報を求めてインターネットで検索をします。
その時、リアルな店舗の雰囲気や口コミ、価格帯をキャッチできないと候補から外れてしまうことも。
ホームページで情報を発信することで、信頼感を与え来店の可能性を高めてくれます。
既存顧客へのフォロー
ホームページを活用できるのは新規顧客だけではありません。
一度来店していただいて、満足度の高いサービスを提供できたとしても「予約のための営業時間が分からない」「予約方法を探せない」となれば、リピーターは獲得できません。
店舗情報がインターネット上にないとなると、友人に紹介するときも伝える手段が少なくなります。口コミもうまく広まっていかないでしょう。
集客できるホームページのデザインとは?
無計画に作成してしまうと「アクセスがない」「集客ができない」Webサイトになってしまうこともありえます。ここでは、ホームページを作成する前に確認しておきたいポイントを5つ紹介します。
- ターゲットとコンセプトを明確にする
- 目標設定を行う
- テーマカラーを決める
- 自サロンの強みを押し出す
- 料金体系が一目で分かる
ターゲットとコンセプトを明確にする
エステサロンを開業する際に決めたターゲットとコンセプトをホームページにも反映させてください。
例えば、男性向け美容サロンと女性向け美容サロンでは、デザインは大きく異なります。ターゲットとする層がどんなデザインを好むのか、ブログではどんな発信を望んでいるのかユーザーにとってコンテンツの質を上げることが重要です。
ホームページで使用するモデル写真もターゲットに合わせて変えるのがおすすめです。
目標設定を行う
なぜホームページを作成するのか、目的と目標の設定も忘れずに行いましょう。
例えば、ファン作りやリピーターの獲得を目的としたとき、ホームページのコンテンツにはブログやお客様の声は必須です。
予約ポータルサイトでは新規顧客の予約、ホームページでは既存顧客のフォローといったように、どの媒体をどの顧客向けに運用するのかを決めるとおのずとゴールが定まってきます。
目的や目標が決まれば、改善やリニューアルもぐんと行いやすくなります。
テーマカラーを決める
ターゲットとコンセプトに合わせて、テーマカラーも決めていきます。店舗の内装やロゴに合わせるのも良いでしょう。
若年層向けに最新の美容メニューを提供するサロンであればトレンドのくすみカラー、高価格帯のエステサロンであればシックな色合いといったように、コンセプトによってテーマカラーは異なります。
色の持つイメージや心理効果を活用しながら、決定していきましょう。
自サロンの強みを押し出す
自分のエステサロンの強みを一瞬で伝えられるようなトップページがベストです。
- どんな魅力があるのか
- どんな悩みを解決できるのか
- ほかのサロンにはない特徴
など、キャッチコピーで存分にアピールしましょう。
料金体系が一目で分かる
来店したことのないお客様にとって、料金やメニューの記載が無いホームページは不信感を煽ります。サロンの特徴や施術メニューが分かりやすいか、ホームページを見ただけで来店したいと思えるかを意識して作成してください。
トップページの情報を削ったおしゃれなホームページもありますが、ターゲットファーストで考えれば、不親切な表示はNGです。特にターゲットの年齢層が高めな場合は、以下のポイントに気を付けてください。
- 分かりやすい場所に各ページへのリンクを置く
- ボタン表示を分かりやすくする
- 予約導線を多めにつける
など、ユーザーの気持ちになって作成していきましょう。
ホームページだけではなく集客計画においては、流行を追ったりおしゃれなことだけが正解ではありません。
ホームページに掲載したい内容
次に、どんな内容を掲載するのかを確認していきましょう。エステサロンのホームページで掲載する内容は以下の通りです。
- エステサロン、スタッフの紹介
- サービス内容(メニュー、料金)
- 期待できる効果(お客様の声)
- 店内やサービス内容が分かる写真
- ブログ
- 店舗の基本情報(アクセス、住所、電話番号)
- 予約フォーム
- SNSアカウント
他にも、ホームページからスタッフ募集を行うのであれば、採用情報やスタッフのインタビューなども必要になるでしょう。どんな目的で作成するのか思い返しながら、コンテンツを充実させてください。
ホームページは自分で制作できる?
いざ、ホームページを作成しようとしたとき、自分で作るのか、プロに外注すべきか迷うのではないでしょうか。
簡単にホームページの作成ができるように、初心者向けの様々なツールやテンプレートが提供されています。
比較的簡単に作成できるとはいえ、慣れるまでは時間もかかりますし、ある程度の勉強が必要です。物件探しや備品などの準備など、ただでさえやることが多い開業準備と並行して進めるのは、かなりの負担になるでしょう。
そこでここでは、自分で制作するメリットとデメリットを紹介していきます。
自分で制作するメリット
- 初期コスト、運用コストが安く済む
- 更新しやすい
自分で制作するメリットは、何と言っても価格面です。ツールやテンプレート使用費を除けば無料で作成ができます。ホームページ制作会社に依頼した場合、作成費だけではなく管理費や運用費としてプラスでコストがかかることもあります。
加えて、自分で制作しているからこそ更新作業が行いやすいのも魅力です。例えば、プロに制作をお願いした場合、修正に費用がかかったり、そもそもデザインに意図があると変更に応じてもらえなかったりすることも。
ブログに限らず、すべてのページを好きなように好きなタイミングで更新したい場合は自作するのがベストでしょう。
自分で制作するデメリット
- 手間と時間がかかる
- 専門的な知識をつける必要がある
- 満足度の低い仕上がりになる可能性がある
ホームページを作成するためには、多くの知識が必要です。デザインはもちろん、サーバーやセキュリティ対策、SEO対策(検索エンジン最適化)、スマホにも対応できるレスポンシブデザインなどのWeb全般について学ばなければいけません。
エステサロンのようにお客様に「美」を提供する美容業界のホームページとなれば、デザインにこだわりたいのも当たり前です。
自店らしいデザインにこだわりたい、他の業務と並行してホームページを作成したいのであれば、費用はかかりますが全面的にサポートしてもらえるプロに依頼するのがおすすめです。
ホームページ制作会社に依頼したときにかかる費用は?
とはいえ、なるべくコストを削減したいのも当たり前です。ホームページをプロに依頼したときの相場はいくら必要でしょうか。
サイトのページ数やデザイン、制作会社にもよりますが、最低でも30万円は必要だと思っておくと良いでしょう。デザイン変更や機能をプラスしていくことで100万円を超えることも少なくありません。
クラウドソーシングなどからフリーランスのデザイナーに依頼すると比較的価格は安くなるようですが、デザインや修正に回数が限られていることもあります。
見積もりを依頼する際には、以下の2点を確認してください。
- 作業範囲を確認する
- 数社から見積もりを取る
ホームページ制作には補助金や助成金を活用できる可能性があります。うまく活用すれば、負担を軽減することができるので積極的に利用してください。
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エステサロンの集客にホームページを活用しよう
新規顧客にも既存顧客にもアプローチできるホームページ。今回は魅力的なホームページを作成するためのポイントや掲載したい項目、作成方法について解説しました。
あくまで重要なのは、ユーザーがホームページに来た時に使いやすいと感じるかです。ターゲットの気持ちや行動を考え、集客につながるホームページを作成していきましょう。