自宅で美容サロンを開業する人は多いですが、残念ながら、儲かっていない自宅サロンは少なくありません。しかし、正しい戦略で運営すれば、小規模な自宅サロンでも安定した収益を得ることは十分可能です。
そこで今回は、儲からない自宅サロンの特徴と売上アップのポイントを解説していきます。ぜひ最後までご覧いただき、自宅サロン運営のヒントを掴んでください。
儲からない自宅サロンの特徴
儲からない自宅サロンには特徴があるため、まずは、上手くいかない原因を知っておきましょう。
適切な価格設定ができていない
儲からない自宅サロンは、価格設定をミスしているケースが多いです。「自宅だから」という理由で、通常のエステサロンよりも大幅に安い料金を設定していることが珍しくありません。
価格を安く設定しすぎると、「安い=質が低い」と見なされ、お客様を逃してしまう可能性があります。一方、高すぎる価格設定もまた問題で、競合サロンと比較せずに価格を決めてしまうと、ターゲット層に合わず、客足が遠のいてしまうでしょう。
また、支払いの段階にも工夫がないと、客単価を上げるのは困難です。次のような場合には、顧客満足度が高まらず、リピートにつながりません。
- 支払が現金のみ
- お得な回数券がない
- セットメニューがない など
経営スキルがない
「施術が上手ければお客様は自然に増える」と考えてしまいがちですが、実際にはマーケティングや経営管理が重要です。たとえば、売上やコスト管理ができていないと、利益がどの程度あるのかわからず、気づいたときには赤字経営ということになりかねません。
また、競合分析を怠り、近隣サロンとの差別化ができていなければ、価格競争に巻き込まれ、利益率が下がる可能性もあります。
サロンスペースに生活感がある
自宅の空間をそのまま使っているだけでは、サロンとしての信頼は得られないでしょう。たとえば、見えるところに家族の私物がある、施術中にペットや子供の声が聞こえるといった環境は、お客様に不信感しか与えません。
生活感が見えてしまうと、室内の匂い、タオルの清潔さ、施術者のスキルなど、すべてに疑念が生まれます。その結果、次の予約につながらず、リピート率が低下します。
集客できていない
どんなに技術力が高くても、集客ができていなければ売上にはつながりません。自宅サロンは通りすがりの集客が期待できないため、戦略的な集客が必要です。
次のような状態だと、新規・リピートともに集客のハードルが上がります。
- SNSを活用していない
- ターゲットに合った宣伝ができていない
- 新規集客に気を取られリピート施策が不足している
また、自宅サロンでは、「友達の紹介」を期待して集客を怠るケースも多く見受けられます。
怪しいと思われる
自宅サロンは、テナントや独立型の店舗と違い、初めてのお客様に不安を抱かれやすいのが大きなデメリットです。とくに、サロンの住所を公開していない場合や、施術内容や料金が分かりにくいと信頼性が低くなります。
公式サイトやSNSに必要な情報がなければ、「怪しい勧誘がありそう」「違法な施術をしていそう」と誤解されることもあります。また、予約方法がDMのみ、料金の支払い方法が不透明、といった場合も怪しいサロンと見なされかねません。
【自宅サロン】売上アップのポイント
自宅サロンで売上を伸ばすためには、適切な集客と、お客様からの信頼を得ることが大切です。施術のみにこだわらず、さまざまな角度から収益アップを図りましょう。
素人っぽさを出さない
自宅サロンの売上を伸ばすためには、素人感を排除し、プロフェッショナルな印象を持たせることが重要です。サロンの内装や施術スペースは生活感を完全になくし、施術に使用するタオルや機器、ユニフォームは、業務用のものを選びましょう。
また、ブログやSNSに、私生活を載せないことも大切です。たとえば、子どもが施術ルームで遊んでいる様子などは、有益性がないうえ不信感を抱かせることになります。
ターゲットを明確にする
明確なターゲット設定がないと、売上アップは困難です。リソースに限りがある自宅サロンでは、次のように特定のターゲット層に絞り込むことで、効率的に集客できます。
- 30代の働く女性向けリラクゼーションサロン
- 産後ママ専用のボディケアサロン
- 40代以降のエイジングケア専門サロン など
年齢、ライフスタイル、悩みなどからターゲットを明確にすると、お客様に響きやすくなり、提供するサービスや価格設定もブレません。
適切な広告手段を選択する
広告手段を誤ると費用対効果が得られないため、ターゲットに合わせて適切な手法を選ぶことが大切です。自宅サロンは、地域密着型の集客が基本になるため、オンラインを活用した無料、低コストの集客が効果的です。
- LINE公式アカウント
- Googleビジネスプロフィール など
また、チラシやポスティングも、ターゲットが住んでいるエリアへの配布で、認知度を高めることが可能です。さらに、「紹介割引」や「次回予約特典」を広告に組み込むと、継続的な売上の増加が期待できます。
物販にも力をいれる
自宅サロンの売上を伸ばすには、施術だけでなく物販にも力を入れましょう。サロン専売のスキンケア商品やマッサージオイル、サプリメントなどを提案すると、単価を上げられます。
物販を成功させるポイントは、お客様に必要性を感じてもらうことです。その商品が必要だと思う前に無理やり売りつければ、確実に信用を失います。
施術との相乗効果を説明したり、実際に使い方をレクチャーしたりして、お客様の購買意欲を高めましょう。
スクールを開催
施術提供だけでなく、スクールを開催して「教える側」になるのも有効な手段です。エステやリラクゼーションの技術を学びたい人は多く、サロンオーナーが講師になってスクールを開けば、受講料という収益源を確保できます。
スキンケアの知識を得たい人や、サロン開業を考えている人など、ターゲットを絞った講座にすると、集客しやすくなります。
オンライン講座や動画販売なども検討することで、より収益の幅が広がるでしょう。
自宅サロン開業の注意点
自宅サロンを成功させるためには、しっかりとした資金計画や経営戦略が欠かせません。必要であれば専門家の助けを借りるなど、入念に準備して開業を目指しましょう。
余裕を持った資金計画を立てる
自宅サロンを開業する際には、初期投資だけでなく、ランニングコストも含めた余裕のある資金計画が必要です。とくに、オープンから軌道に乗るまでの数ヶ月間は、売上が安定しない可能性が高いので、最低でも6か月分の運営資金を確保しておきましょう。
資金計画が甘いと、途中で経営が行き詰まり、せっかくの開業が失敗に終わる可能性があります。慎重に予算を見積もり、リスクヘッジをしておくことが大切です。
経営者としての自覚を持つ
自宅サロンは開業のハードルが低いため、「好きなことを仕事にする」という理由でスタートする人も多いです。しかし、運営していくためには、経営者としてのマインドが不可欠です。
集客や売上管理、コスト計算、マーケティングなどの経営スキルがなければ、長期的に経営を続けるのは難しいでしょう。また、サロンの運営ルール、キャンセルポリシーなどが曖昧なまま経営すると、トラブルの原因になりかねません。
とくに注意するべきは、「友人・知人価格」などの甘い料金設定です。自宅での運営であっても、経営者としての意識を持ち、長期的に利益を上げられるサロン作りを意識しましょう。
開業サポートを受ける
実績のある美容機器メーカーなどでは、次のようなサポートを提供しているケースがあります。
- 開業支援
- 運営サポート
- 技術指導
- 経営コンサルティング
- 助成金相談
これらを活用すると、経営ノウハウを学びながら開業を目指せ、失敗のリスクを大きく減らすことが可能です。選ぶべきマシンや内装デザイン、メニュー案など、さまざまな相談ができるので、ぜひ活用を検討しましょう。
自宅サロンを軌道に乗せよう!
自宅サロンが儲からない理由には、生活感のある内装や、経営スキルの不足など、さまざまな原因があります。自宅とはいえ、しっかりと経営者としての自覚を持ち、余裕を持った資金計画と具体的な集客戦略を立てることが大切です。
初めての開業など、業界のノウハウや経営スキルが不足している場合は、専門家の助けを借りてサロン運営を軌道に乗せるのも一案です。