脱毛サロンの中には、せっかく開業したものの十分な売上を上げることができずに、短期間で閉店してしまうお店が珍しくありません。優れた施術技術はあるものの、経営ノウハウが不足していることが原因で店舗を畳んでしまうお店が多いです。
そのため、成功するためには知識を蓄え、しっかりと事前準備を行う必要があります。
今回のコラムでは、脱毛サロンの開業前に失敗しないための対策を詳しくご紹介します。脱毛サロンの開業を検討中の方は参考にしてみてください。
もくじ
お店のコンセプトを決める
近年の脱毛業界がターゲット層とするのは、女性だけではありません。メンズ脱毛や子ども脱毛、将来を見据えた介護脱毛などは年々注目度が高まっており、今や脱毛は老若男女問わず、幅広い顧客層の利用が見込まれる事業となっています。
安定した売上を維持するためには、
- どの層をターゲットに宣伝するか
- ブランディングやマーケティングリサーチをどう進めていくか
をよく検討する必要があります。
ペルソナを考える
ターゲットを決める時には「ペルソナ設定」が必須です。ペルソナはマーケティング用語でお店を利用する架空の顧客像を意味します。
ペルソナ設定では、「30代主婦」「独身男性」といった大まかな括りで顧客を扱いません。年齢や性別、居住地などの基本情報はもちろん、生活パターンや性格などを細かく設定し、架空の人物を作り上げます。
そうすることで、その人の境遇や状況、心境などを鮮明にイメージし、宣伝の仕方やメニューの開拓に工夫を凝らせるようになります。また、スタッフ間でターゲットの人物像が一致することで、アプローチの仕方や考え方に統一感を持たせられることもポイントです。
サロンに合った脱毛機を選ぶ
サロンの売上の要となる業務用脱毛機。入念な下調べをせずに購入してしまうと、思わぬ出費や営業の中断を招いてしまう恐れがあります。
以下の点に着目してマシンを選びましょう。
- 脱毛方式
- 機能性
- 安全性や保証内容
- ランニングコスト
脱毛方式
脱毛機には様々な方式があります。出力レベルが大きく効果が高い「レーザー脱毛機」は医療クリニックでしか扱えないため、サロン脱毛では「光脱毛機」を導入することになります。
光脱毛の中にも複数の種類があり、
- 効果の高さ
- 痛みの強さ
- 連射スピード
など、脱毛方式によって性能が異なります。
機能性
何年も使っていくことを想定すると、使い勝手の悪いものは望ましくありません。
- タッチパネル
- ハンドピース
- ショット数の上限
- サイズ感
- 操作性
など、使用感を確かめておきましょう。
安全性や保障内容
直接お客様の肌に触れることを踏まえると、業務用脱毛機の安全性は非常に重要な項目です。また、もしもトラブルでマシンが使えなくなってしまった際、なるべく早く対処するために、メーカーサポートや保証の有無を確認しておきましょう。
ランニングコスト
脱毛機の購入価格自体は安く済んでも、ショット数の上限が少ないと、トータルコストが高くなってしまう場合があります。月々いくらのランニングコストがかかるのか、必ず試算しておきましょう。
客層に合った価格設定をする
大手サロンはもともとの知名度が高く、マーケティングを念入りに行っていたりと集客力を上げるための武器をたくさん持っており、準備不足の状態で競うのは難しいです。ただし、価格を安く設定し過ぎると利益率が下がり、経営の継続が難しくなります。
周辺の競合店の相場と、ターゲットである顧客層の予算を踏まえた価格設定をしましょう。
資金管理をする
脱毛サロンを経営していくには、開業前から資金管理をしっかり行なっていく必要があります。まずは「開業資金にいくらかかるのか」、「月々の支出はいくらなのか」を計算しましょう。
また、粗利計算や売上管理、経費管理などのお金の勘定は細かく設定しておきましょう。
- この季節は客数が落ち込む傾向にある
- 客単価が上がっていない
- 無駄な金銭的・時間的コストがかかっている
など開業後の改善点を見つけやすくすることができます。
資金調達をする
脱毛サロンの経営は、ただマシンと物件を用意すればいいというものではありません。開業をする前に十分な運転資金を用意しておかないと、上手く集客できなかった場合の資金繰りに悩まされることになります。
宣伝広告費をはじめ、備品や消耗品も定期的に購入することが必須です。脱毛サロンの開業にはおよそ400万円から600万円が必要です。
物件選びなどによって金額を抑えられる可能性は高いですが、十分な資金を用意しておくに越したことはありません。
初期費用をかけすぎない
初期費用をかけすぎてしまうと、失敗したときのリスクが大きくなります。最初は自宅の一室をサロンとして使用するなど、できる限り費用を削りましょう。
経営が軌道に乗り始めたら、貯まった資金で移転や備品の補充をしていくことがおすすめです。また、脱毛サロンを購入する際は分割払いやリースを活用することで、負担を分散させることができます。
条件に合った物件を選ぶ
良い物件と言われて思い浮かべるのは、
- 最寄り駅がターミナル
- 駅から徒歩数分で到着する場所
- 新築できれいな物件
といった条件でしょう。
しかし、出店予定の地域によってはかなりのコストがかかることが考えられます。こだわりを持つことは大切ですが、予算を超える物件を選ぶことはリスクが大きいです。
物件によっては店舗利用ができない部屋がありますが、事業用賃貸は基本的に消費税がかかります。物件の目星がついたら、まずは管理会社に相談してみましょう。
Web集客が行える環境を整える
近年、Webでお店を見つけて予約するお客様が多いです。Web上での宣伝やネット予約の体制はなるべく整えておきましょう。
自宅でサロンを経営する場合、住所や電話番号など詳細な情報をWeb上で掲載するのが心配という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、お客様は具体的な情報が分からないサロンには抵抗を抱いてしまいます。できるだけ詳しい情報を掲載するように心がけましょう。
店舗サイトの準備
費用はかかりますが、Web制作会社に頼むことで本格的なホームページを作ることができます。お客様が来店を判断する大事な判断材料となるので、前もって準備しておく必要があります。
また、サイトやSNSに投稿する内容は、サロンの内装やスタッフの人柄がよく分かるようなものにしましょう。お客様に安心感を持ってもらうきっかけになります。
外装に特徴がある場合は、外から見た店舗写真も掲載するとお客様がお店を探すのに役立ちます。
SNSの開設
InstagramやTwitterなどのSNSを活用することで、自店の情報がより多くの人の目に留まります。こまめな投稿を心がけ、定期的に更新しましょう。
ハッシュタグを使いこなすことで、フォロワー以外のユーザーに発見されやすくなります。
経営者に必要な知識とマインドを身に付ける
上手く経営していくためには、技術だけではなく経営に関する知識や判断力、実行力など経営者としてのマインドが必要です。大手や他店舗から独立して施術する技術はあるものの、経営知識が足りず、失敗してしまう方もいます。
そのため、経営者として必要な知識やマインドはセミナーなどに参加して習得するようにしましょう。
脱毛サロン運営に失敗しないために入念な準備を
ここまで脱毛サロン開業前に失敗しないための対策をご紹介しました。
脱毛サロン運営を失敗する主な原因は準備不足であるため、開業前から入念に準備することが非常に大切です。もしも開業準備でお困りのことがありましたら、株式会社NBSにご相談ください。
株式会社NBSでは、これまで培ってきたサロン開業・運営ノウハウを活かし、脱毛サロンやエステサロンの開業・運営支援事業を行っています。コンセプト策定から物件探し、資金調達などサロンオーナー様を全面的にサポートさせていただきます。
脱毛サロンの開業をご検討中の方は、気軽にお問い合わせください。