美容サロンの開業には資格や許可が不要なケースが多いため、比較的簡単に始めることができます。

しかし、安定的に収益を上げて経営していくのは容易ではありません。何の戦略もなければ早々に失敗に終わることもあるため、計画的に運営する必要があります。

この記事では、サロン経営を成功させるポイントと注意点のほか、サロン経営の参考になる実際の成功例も紹介します。ぜひ最後までご覧いただき、サロン経営を成功させるヒントにしてください。

サロン経営はうまくいかないケースも多い


美容サロンの経営は、成功する人がいる一方で、失敗に終わるケースも少なくありません。その理由は、次のようなことが挙げられます。

  • 事前準備や資金計画が不十分
  • 明確なコンセプトがない
  • ターゲット層がぼやけている
  • 集客戦略がない

サロン経営では施術スキルや接客の質が重要ですが、それだけで競合の多い市場を生き抜くのは困難です。

成功するためには、十分な市場調査と計画、そして柔軟な経営戦略が欠かせません。そのため、経営の難しさを理解したうえで準備を整えることが、サロン経営を成功に導きます。

サロン経営の成功事例

成功しているサロンの事例から、サロン経営のヒントを得ることができます。ここでは、弊社NBSの「業務用痩身機シークレットメス」「業務用脱毛機クリアエスピー」を導入されているサロン様の成功事例を2つご紹介します。

Re’Dent(リデント)様

大阪府堺市の脱毛サロン「Re’Dent」様は、自宅をサロンにするなど、徹底的にコストを抑え、開業1か月目から利益を上げることに成功しています。

さらに、お客様に喜んでいただけるよう効果の高い脱毛器を導入し、順調に売り上げを伸ばしています。また、TikTokを活用することでターゲットである学生層に効果的にアピールできている点も成功の要因です。

ALCEA(アルセア)様

愛知県名古屋市のエステサロン「ALCEA」様は、痩身機と脱毛機を両方導入することで対応ニーズを拡大しています。

さまざまなメニューに対応できるため、お客様の満足度が高く、導入わずか1か月目でマシン代を回収されました。オーナー自ら体験して効果を実感したマシンは、お客様の評判も良く、リピーターの獲得につながっています。

サロン経営を成功させるポイント


サロン経営を成功させるためには、戦略的な計画とお客様の視点に立ったサービスが必要です。ここでは、円滑な経営と利益を上げるための具体的なポイントを解説します。

明確なコンセプトで差別化を図る

競合が多い美容業界で差別化を図るためには、明確なコンセプトが必要です。たとえば、「完全個室でリラックスできる空間」「にきびの悩みに特化したサロン」など、他店にない強みを打ち出しましょう。

コンセプトを明確にすることでターゲット層がはっきりし、効果的な集客につながります。また、一貫したテーマがあると、広告や店内のデザイン、接客スタイルなどに統一感が生まれ、ブランド力を高める効果も期待できます

余裕のある資金計画を立てる

サロン経営には、初期費用だけでなく、運営中の維持費や予備費も考慮した資金計画が重要です。次のような項目を見積り、最低でも半年から1年分の運営資金を確保しておきましょう。

  • 店舗の賃料
  • 設備投資費
  • 光熱費
  • 広告費
  • 人件費 など

開業初期は収益が安定しないことが多いため、過剰な設備投資や無理な借り入れは避けるほうが賢明です。余裕のある計画を立てることで、予想外のトラブルにも柔軟に対応でき、経営を安定させることができます。

サポート体制の整ったメーカーを選ぶ

導入後のアフターサポートが充実しているメーカーを選ぶことで、機器の故障やトラブルに迅速に対応でき、施術の品質を維持できます。

また、研修や技術指導を提供してくれるメーカーを選ぶと、新しいスタッフの育成や技術向上にも役立ちます。信頼できるメーカーとの提携は、サロンの信頼性やサービスの質を高めるために重要な要素です。

メニューや商品にこだわる

サロンのメニューや取扱商品は、顧客満足度を左右する重要なポイントです。お客様のニーズをよく理解し、それに応えられるメニューを構成しましょう

たとえば、季節ごとの肌トラブルに対応する施術や、お得なセットプランを提供するのも効果的です。また、高品質の化粧品やスキンケアアイテムを提供することで、サロンの専門性をアピールしつつ、物販売上の増加も期待できます。

適切な集客施策の実行

集客施策を効果的に実行することで、新規顧客を確保しやすくなります。SNSやWeb広告、看板の設置、チラシ配布など、ターゲットに合った方法で集客しましょう。

また、口コミや紹介制度を活用するのも有効です。既存顧客に特典を提供することで、自然な形でサロンの評判を広げることができます。

集客施策は定期的に効果を検証し、費用対効果が低ければ、適宜見直していく必要があります。

リピーターの囲い込み

新規顧客の獲得だけでなく、リピーターの囲い込みも経営の安定化には欠かせません。顧客一人ひとりに合わせた接客やアフターフォローを徹底し、満足度を高める工夫をしましょう

たとえば、次のような施策でお客様のロイヤリティを高めるのがおすすめです。

  • 使いやすい予約システム
  • 来店頻度に応じた特典
  • 誕生日の特別なサービス
  • 紹介インセンティブ

お客様の満足度は売り上げに直結するため、サロンへの愛着心が強いリピーターを増やすことが大切です。

サロン集客の注意点


サロン経営において、集客は重要な課題です。しかし、誤った方法や短期的な利益の追求は、経営を圧迫しかねません。

以下、サロン集客の注意点を確認し、適切な集客を心掛けましょう。

必要以上に価格を下げない

集客のために価格を下げることは珍しくありませんが、必要以上の値引きは避けるべきです。大幅な値下げは短期的な集客にはつながりますが、サロンの価値が低く見られ、リピーターが離れてしまうリスクがあります。

また、価格を下げすぎると「割引がないと利用しない顧客」を増やしてしまい、利益率が低下する可能性もあります。

価格競争に陥るのではなく、サービスの質や独自性で差別化を図り、適正価格で集客しましょう。とくに高品質なサービスを提供している場合、その価値を理解し、価格に納得してくれる層をターゲットにする必要があります。

法令に違反しない

集客の際には、法令遵守が基本です。とくに美容サロンでは、次の法律について注意が必要です。

  • 薬機法:医薬品や医療機器のような効果、効能を謳う広告は違法になる
  • 医師法:美容サロンが医療行為と誤解されるようなサービスや表現を行うと、法に触れる可能性がある
  • あはき法:あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師に関する法律で、無資格でこれらの施術を行うことは違法
  • 景品表示法:誇大広告や誤解を招くような表現、過度な割引表示などは違反にあたる

これらを守らないと、サロンの信頼を損ねるだけでなく、法的トラブルに発展するリスクがあります。

施策効果の検証を怠らない

集客施策を実行したあと、その効果をきちんと検証しなければ、無駄な費用や労力を費やす結果になりかねません。

たとえば広告を出した場合には、実際に来店した人数や売り上げをデータで確認する必要があります。また、SNS投稿やキャンペーンを実施した際も同様に分析しましょう。

これらのデータをもとに、効果が高い施策を強化し、効果が薄いものを改善することで、効率的な集客が可能になります。数字に基づいた判断は、より計画的な経営の実現につながります。

経営者の自覚を持ってサロン経営を成功させよう

サロン経営を成功させるためには、経営者の自覚を持ち、適切に資金管理や集客戦略を実行することが大切です。また、施術や取扱商品の質にこだわり、お客様の満足度を高めてリピーターの獲得に努めましょう。

このほか、集客では法令遵守を心掛け、お客様に不利益がないよう十分に注意してください。定期的に運営状況を分析し、効果的な施策を強化して戦略的に収益を伸ばしていきましょう。